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詩 睨んでいる自覚はないんだけど

作者: WAIai
掲載日:2026/05/17

「何で睨むんだよ?」


彼にいきなり聞かれて、私は「え」っとびっくりして返す。


「そんなことないよ」

「いや、ずっとさっきから気になっているんだけど」


彼が顔を近づけてきて、目を覗き込んでくる。

長身の彼は少し腰を曲げて、真剣な表情をしている。


私は恥ずかしくなって、顔を俯かせると、とん、と彼の胸を押す。


「もう近いってば」

「悪い。でも嬉しいだろう?」


自信満々に言う彼に対し、私はくすりと笑う。


「それはそうよ。その…好きな相手だもの」


そう言うと、私はロングヘアーに触れ、手ですく。

ハープみたいな、さらりとした髪。

心地の良い音色が聞こえそうだが、彼が見ているので、足をぐるぐると回し始める。


「どうした?」


彼に聞かれで、ようやく重たい口を開く。


「その、最近、目が悪くなった気がして」

「へ?」


私は顔を上げると、

「眼鏡かコンタクト、作らないと駄目かな」

と彼に言う。


彼は元々、目が悪く、コンタクト派なのは知っている。


彼は顎に手を当てると、

「どっちがいいんだ? 眼鏡とコンタクト」

「それが…迷うのよね」

ふうと息を吐き出すと、文字の竜巻のように上昇し、消えていく。


「帰り、眼鏡屋に行ってみる?」

「え、いいの?」

「いいさ。大事なことだからな。俺が一緒に行ってやる」


心強い言葉に、私の不安は一掃された。

彼がついてきてくれるなら、百人力である。


「よろしくお願いします」

そう言うと、私は両方を大きく広げ、飛びつくようなハグをする。彼もしっかりと受け止めてくれ、ますます嬉しくなる。


私の大事な人、これからもよろしく!!

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