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最強への転生 ― 自殺から始まる自由への道

俺は日本で育った19歳。世間から見ればまだ若い。だが、心の中はいつも空っぽで、何をしても満たされなかった。周りの同年代が楽しそうに未来を語るのを聞くたび、自分だけが取り残されているような気がした。


これまで同じ年代の人たちよりも少し多くの出来事を経験してきた。いくつもの経験を重ねてきたはずなのに、それでも満足感は得られず、人生はますます退屈に感じてしまったのかもしれない。


そのうえ俺はこの世界でやりたいことはあまりなかった。思いつく限り、やりたいことはやったつもりだ。残っているのは海外旅行だけだった。


だが、それも終われば、本当にやりたいことはなくなってしまうだろう。歳を取ればやりたいことも増えると言われる。だが、俺はそうは思わなかった。理由は簡単だ。老いるのが嫌だった。だから、一歳でも若いうちに死にたいと思った。


正直なところ、俺は25歳からはもう若いとは思っていなかった。


周囲は年齢を重ねるごとに、生きたいと思うことが増えると言う。しかし、俺にとって大切なのは「今」だけだった。今が楽しくなければ、何の意味もない。


とはいえ、俺には夢があった。漫画によくある異世界転生の話だ。最初から最強の存在として転生し、何者にも縛られず自由に生きること。徐々に強くなるのではなく、転生した瞬間から最強であることを望んだ。


だからこそ、夢を叶えるために自殺を決意した。バカだと思うだろうが、俺はそうは思わなかった。退屈な世界から抜け出せるなら、俺は何でもしたいと思った。


そして行動を起こした。まずはやりたいこと、海外旅行をしてから死のうと決めた。そこで良い方法を思いついた。海外なら拳銃を使える。痛みや苦しみを感じず、すぐに死ねると考えた。


「よし、今日から2泊3日の海外旅行だ。」


初めの2日間は純粋に旅行を楽しんだ。美しい景色を見て、知らない文化に触れ、美味しいものを食べ、やりたいことをすべてやり尽くした。


そして迎えた3日目、自殺の日。俺は現地で拳銃を手に入れた。心は穏やかで、笑みさえ浮かべていた。最後の瞬間を楽しみにしていたのだ。景色のいい場所に立ち、静かに目を閉じた。


「パァーン――」


次の瞬間、見たこともない場所にいた。そこは夢にまで見た、剣と魔法が支配する異世界だった。しかも、俺は最強の存在として転生していた。


ここから、俺の物語が始まる。

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