第8話
「やだよ、そんなこと言わないで。
お母様だけで十分なの…やだよ…イリーナも兵士さんもお父様もレオもみんないなくなっちゃだめ!」
「わかったから泣くなって!」
「本当?いなくならないでね?ずっとそばにいて。」
泣くのをやめてレオを真っ直ぐ見つめ、そう言うとたじろぐレオ。
「…っ!」
顔を赤くさせながらわかったから離れろ!と続け、レオが肩を優しく押してきたタイミングでよろけてしまい、木からずり落ちてしまう。
「…レティ!!」
慌てるレオが遅れて木から落ちて、私の方に手を伸ばす。それに手を伸ばすも落ちてしまう!と思い目を瞑るが、思い浮かべていた衝撃や痛みがなく、柔らかいものに当たる。雪だ。きっとレオが魔法で咄嗟に出してくれたのだろう。
そう思った瞬間上からレオも落ちてくる。その苦しさに思わず笑いが込み上げてくる。
「おい、大丈夫か!?」
心配そうな表情を浮かべたレオはすぐに私から退いて起き上げてそう聞いてくれる。
「ぅふ、あははははっ!」
私が笑い出すとポカン、とする。
「初めて!初めてレオがレティって呼んでくれた!」
その後、溶けてしまった雪があった場所を見てもう一回やろう!と木を登ろうとした瞬間怒られた。
肩を掴み、もう一度目を合わせると、真剣な表情でこう続けた。
「レティ、僕もそばを離れないからレティも僕のそばから離れるなよ?」
「? うんっ!当たり前だよ?」
そう答えると、レオはにっこりと笑顔を浮かべた。背後に夕陽の光がさしていて逆光になっているからか、なぜか笑顔を浮かべているのに少し怖く感じた。
日本語が下手で場面状況が浮かべにくいです。頑張ります><