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第22話

 

 あまりにも声が大きいものだから思わずカトリーヌの口を抑えていると、クラスの女子たちが近づいてきた。


「レティシアさん!あの女!レオ様の何!?」


 そこには昨日のファンクラブ会員の子も入っていた。"あの子"とは、フェドーさんのことだろう。

 カトリーヌの口から手を離し女子たちにも話す。


「私もわからない…。」


「レオナルドって言ってたよね?レオ様はレオという名前でしょう?」


「え…ぇと…誰かと間違えたのかも…?」


 本当のことを言うわけにもいかず、うやむやに返答する。周りの子皆ムカつく!と口々に言うが、耳に入らず二人が出ていった教室後方の扉を見つめていた。


 授業に入る直前に二人で戻ってきたが、フェドーさんは腕を絡ませたままだった。

 いつもだったらレオはぜったい嫌がって触らせないはずなのに…。レオは嫌そうな顔をさせながらもニコニコと笑顔のフェドーさんが腕にくっついたまま教室に戻ってきたため授業前だったが教室がざわついた。


 レオの隣の席に座っている殿下もギョッとしていてこそっと話しかけていたが、答えることなく不満そうな顔をしていた。


 私はまだ胸の辺りがモヤモヤして授業には集中ができなかった。


 ***


 昼休みになると、再度レオに近づこうとするフェドーさんの前にレオのファンの子たちが遮るように立ちはだかる。腕を組んで「ちょっとよろしい?」と人気のない階段下へ連れていった。


 カトリーヌに面白そうだから行こう!と腕を引っ張られ、ぞろぞろ歩いているファンの子の後ろについていく。


「あなた転校生のくせに何なのよ!」


 どんっ、と肩を押され、壁にぶつかるフェドーさん。しかし、痛そうにせずむしろ堂々と腕を組み直して肩を押してきたファンの子を睨みつける。


「何なの、って何?」


「…っ、だから!今日来た転校生のくせにレオ様に馴れ馴れしいのよ!」


「"レオ様"ねえ…馴れ馴れしいのはどっちだか」


「はぁ!?」


「まあいいわ、あなたたちみたいなモブには興味ないの」



遅くなり申し訳ございません。私生活がばたついておりました…!;;

皆さんブックマーク登録ありがとうございます。お盆中に完結できたら最高なんですが理想of理想という感じです

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