転職魔女、帰還する
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裏世界を救出してから数日後、私は家のソファでくつろいでいた。ユイちゃん、シャネル、ファーナさん、ナルーシャ、私はサーニャとルーラーを連れて裏世界を出た。ビージュさんとレインさん含め裏世界に住んでいるドラゴン達にはまた来ると伝えると、とても喜んでくれた。(レインさんは不満そうな顔をしていたが)
泉はやはりエルフの森に繋がっていて、セルフィーさんにサーニャとルーラーを預かってもらった。
ラルドーラ王国に帰って来た私達はシャネルと別れて4人でこの家に帰還したのだった。
「あ〜腰が痛い〜」
私はそう言いながら腰をポンポンと叩く。
よく考えてみれば、私は勇者のように世界を救ったのだ。腰を少し痛めただけで済んだ、というのは奇跡といっても良いだろう。ま、最後は何もしていなかったのだが。
そんなことを思っていると、ピンポーンとインターホンがリビングに鳴り響いた。きっとさっき出かけて行ったナルーシャが帰ってきたのだろう。
私は早足で玄関まで移動し、鍵を外して扉を開ける。
「はーい……!」
すると、私の目の前には王女様、ビージュさん、レインさん、後おまけにヘレンがいた。
「お久しぶりです、レイカさん。帰還されたと聞いて参りました」
「お、お久しぶりでございます、王女様。ビージュさんとレインさんも来てくれたんですね。何故皆さんご一緒で?」
「レイカさんの家に向かっていた時にバッタリ会いまして、ここに着くまで世間話をしていたんです」
「私は来たくて来たわけじゃないから」
コラ! とビージュさんがレインさんの頭を軽く叩く。2人とも人の姿になっていて、ビージュさんは可愛らしく、レインさんはかっこいい。
「レイカさん、久しぶりです! 俺の事覚えてましたか?」
「さ、入って下さい!」
ヘレンの事は無視して皆を家の中に招待する。ユイちゃんは今は2階の寝室で寝ているので、1階のリビングであれば王女様とユイちゃんが鉢合わせる事はない。
不満そうな顔で「俺の事無視ですか〜?」としおらしい声を上げるヘレンをまた無視すると、2階の個室に居るファーナさんを呼ぶ。足りない分の椅子を出すと、冷蔵庫からお酒の入った瓶と人数分のコップを取り出して机に乗せる。
久しぶりの飲み会なので何だかドキドキする。
私はコップを持ってその場に立つ。
「では、裏世界の救出を祝して……乾杯っ!」
「「「カンパーイッ!」」」
私達は大声を上げて互いのコップをぶつけ合うと、コップに口をつける。
ごく……ごく……ごく………っぷッはあ!!!!
「美味い! 久々のお酒は美味すぎる!」
「このお酒美味しいですね! どこ産ですか?」
「スンスン……この匂い、癖になります〜!」
「ふわぁ〜……皆さんお久しぶりですー……」
その声は……ユイちゃん!?
私の真後ろにある2階へと繋がる唯一の階段の方を向くと、目を擦ったユイちゃんが立っていた。ユイちゃんも王女様を見て気づいたようで「あ!」と声を上げる。
「あなたは……」




