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転職魔女、この世界を生きる者達の分類を知る

ブックマークありがとうございます!

 

「エルララ村……」


 私はガヤガヤと賑わっているエルララ村の広場に目を向ける。そこには小さな子供から老人までが集まり、それぞれの楽しみを味わっていた。


「レイカ、ここすっごいよ! 見たことない物が沢山売られてる!」


 シャネルははしゃいで商店街を走って行く。


「文明も発展している……エルフの村がこんな所にあったなんて……信じられないです」


「そうだね。このことはさすがに魔女の本にも書かれていなかった」


 私とユイちゃんがエルララ村に感嘆の声を上げていると、セルフィーさんは先の戦闘での話をきりだす。


「それで、さっきの話の続きですが……シャネルさんが帰ってからの方が良いですか?」


「いえ、シャネルは話を聞いても基本覚えてないので、今ここでしてくれて構いませんよ」


「承知しました。まず、レイカさん達が戦った敵は、魔王精鋭隊幹部・ルーラーです」


「魔王精鋭隊? 幹部?」


 私は意味が分からない単語に何度も首を傾ける。


「では、まずこの世界に生きている者達について説明しましょう。この世界には、沢山の生物が生きています。この生物は3つの分類に分けられていて、1つはレイカさんやシャネルさん、犬や猫などの『生類』、1つはダンジョンなどで生活しているスライムなどの『魔物』、モンスターとも言います。そしてもう1つは『魔族』、ルーラーや私、ユイさんもそうですね」


「魔族、ですか……魔人なら、知っているんですけど」


 魔人は、魔女の本に載っていたのだ。絵も載ってあったので、先の戦闘ではすぐに分かったのだ。


「魔人も魔族ですよ。それぞれの特徴としては、『生類』は空気中から魔力を定期的に取り入れる事が出来ます。『魔物』はダンジョン内の空気中に漂う濃い魔力によって誕生するので、ダンジョン外には出ることが出来ません。『魔族』はダンジョンの魔力によって生まれるのではなく、『生類』と同じように繁殖を行いますので、こうして自由に移動することができます」


「ふむふむ……」


 私はもう一度脳内をフル活用させ、セルフィーさんの話に食らいついていく。


「ですが、『魔族』には『生類』──人間に味方する者と敵対する者が居ます。そして、敵対する者は魔族同士で集まり、人間を滅ぼす為に国家を生成しました。その国の王が『魔王』、そして魔王の手足となる存在が3人の『幹部』です」


 魔王……それくらいは冒険者に無縁の私でも聞いたことがある。その禍々しい最強の力は、一部の人間以外誰も攻撃を当てることすら出来ないという。そして、その一部の人間とは『勇者』のことである。

 私は自然と脳内に映し出されたあの憎たらしい女勇者の顔を消去する。


「魔王軍にはその中でも最高戦力の軍──『魔王精鋭隊』があります。そして、魔王精鋭隊の幹部がガウェイン、ラテナ、ルーラーのこの3人なのです」


「でも、何故そんな大物がこの森に?」


「それは全く分かりませんが、兎に角よくあんな嵐のような魔法を受けて生き残れましたね」


「いえ、あれをやったのはユイちゃんですよ?」


 セルフィーさんの上がりきった口角が徐々に下がっていく。


「……あれを、ユイさんが? うそ……信じられない……そんなぁーーーー!」


 セルフィーさんの悲鳴と呼応して、村を囲む木々が風に吹かれて音を鳴らした。


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