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宝くじに当選した後、親友がやってきたが、事情が面倒臭いから追い出したら…

作者: 蓮河 弘幸

 宝くじってあるじゃん?昨日1等当たっちゃったんだよね〜俺。その額まさかの4億円。

 まだ誰にも言ってないんだけどさ、言わずに逃げた方が良いかな?知り合いにバレても面倒だし。それに、なんか銀行から寄付のお願い来てるけれど、これも無視でいいよな?



 …今日、ある親友から連絡が来たんだ。「宝くじ当たった」って。流石にそんな偶然あるか?

 だからさ、「どうせ300円だろ?」とか言ったんだけどさ、割と高額らしくて、まだ俺にしか言ってないらしいんだよ。


「なんで俺にだけ言ったんだ?」って聞いたらさ、「信用できるのはお前だけ」って言われた訳だ。信用も金で変わるっことを知らないのかな?(笑)


 ……ともかく、取り敢えず他人には言わないように言っておいたんだが、本気で俺に言ったワケが不明すぎる。



 〜ピンポーン♪〜

 …誰だ?こんな時に。


「なぁ、開けてくれ。俺だ。」


 まさかのアイツだった。取り敢えず開けると、記念にと、高そうなお菓子をプレゼントして貰った。にしても、やけに顔が暗い気がするが、大丈夫か?


「…実は、親父に当選した事がバレたんだ。もう逃げなきゃ金が無くなる。どうすればいいんだ…」

「あー…それで俺に」


 こいつの親父と言ったら、金遣いが酷いことで噂だからな。何されるかわからんもんな。


「因みに幾ら当たった訳?」

「…4億」


 おいおい、確かに1等は2人当選してたけどよ、こいつかよ。明日死ぬんじゃないか?


「そんなに当たったなら外国行けばいいじゃん」

「そうなんだけどさ、親父にパスポート奪われたんだ。金3億渡さんと返さんってね」

「ヤバいだろ……なら、国内で移住すれば?」

「いや…バレそう。だって親父はさ、日本全国飛び回ってるしさ。」


 確か、こいつの親父、結構出張多い職らしいからな。


「だからよ、バレないように匿ってくれないか?」


 俺は考えた。断れば可哀想だが、もし匿ってこいつの親父にバレでもしたら…下手すれば俺の宝くじの件もバレかねない。それに、こいつを家に置いてる限り、俺の金の使い方の異変に気付きかねない。てか引っ越す気でいたんだが。


「いや…俺そろそろ引っ越すんだよ。ずっとは無理。それに、万一バレたらどうすんの?俺に二次被害がくると思わないか?それにお前元銀行関係者だろ?何とかできるだろ」

「…分かった。わざわざゴメンな。ちょっとトイレ借りて良いか?」

「ご自由に」

 そして、やけに長いトイレの後、アイツは帰っていった。



 …数日後、アイツは親父と海外に行ったらしい。可哀想に。まぁ、ともかく俺は引っ越すことにしたのだが…何故か金が無い。


皆さんは宝くじに当たったらどうしますか?

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