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異世界転生物語にタイムリープは必須

最後にジジイと喋ってから1年後、俺はようやく歩けるようになった。最初はずっとゆりかごから出してもらえないし、出してもらえたとしても床に下ろしてくれることはないから歩く練習もできなかった。だが、半年くらい過ぎてからやっと出してくれた。その代わりにメイドや護衛らしき人が常に三人以上は居るけど…そして喋るのはまだ苦手だが、簡単な言葉は発せれるようになったし、なんなら本を読んでもらうように頼めるようになった。でも、初めて声を発した時の家族の反応には困った、だって全力で泣きわめくしめっちゃ力強く抱きしめてくるし死ぬと思ったよ…


「アルフー!!」


「ねえちゃ?」


「うん、そうよ!お姉ちゃんでちゅよー!」


扉を蹴り飛ばして騒がしく部屋に突入してにやけ面で喋りかけてくるこの女性は何を隠そう、俺の姉だ。そして、ブラコンでもある。かなり重度の…


「今日は何して遊びたい?」


「ほん!」


「分かったわ!この歳で本を読もうとするなんてアルフは本当に偉いのねー!」


普通の人なら俺をおかしいと思って不気味がるだろう、だがこの姉にはその常識が通用しない、俺に限っては。


「それじゃーあ…この本かしら?」


姉が手に持っているのはまさに子供向けである童話だ。確か勇者が魔王に立ち向かう話だったけ、どっちみち俺はその本に興味はないから頭を振った。


「やっぱりアルフはこういう本に興味はないのね、それじゃやっぱりこれかしら?」


姉は童話を床に置き、横に置いてあった<初級魔法>という題名の本を俺の前に置く。もちろん、俺は食いついた。


「うん!」


「あーもうそのキラキラとした目可愛いわよアルフ!」


頼むからそのブラコンをどうにか治してくれ。そう思いながらも俺は頷き、本を開いた。


「それじゃ読んであげるわ。」


姉の朗読を聴きながら、俺は頭の中で今まで身につけてきた魔法への知識を整理する。


まず、魔法には属性、あるいはエレメントというのがあり全てで六つある。火、土、風、水、闇、そして光。闇と光は魔族と天使族にしか使えないが、人間や獣人族は火、土、風、そして水の魔法を操れる。だが、普通は一人につき属性は一つで、二つなど複数属性があるのは滅多にない。あるとすれば、大魔法使いなどの大物だけだ。そして魔法にはイメージが大事で、イメージがより精密であればあるほど、魔法の威力も上がる。つまり、前世の知識を使えば俺はチート級の力を得れるかもしれない、と思っていた時期もあった…イメージ以外にも魔力が大事で、魔力が大きければ大きいほど、魔法の威力も上がる。つまり、俺のイメージがどれほど良くても相手の魔力が自分より大き過ぎたら無意味。


「あれ、もうこんな時間?今日の本はおしまいよアルフ。」


「えー?」


「うっ!いや、でもこれは譲れないわ!今日はおしまい!」


「はい…」


「っ!!分かったわ、明日はもっと早く稽古を済ませるからもっと読んであげるわ!」


「ほんと?」


「うん!約束よ!」


「ありあと、おねえちゃ」


「あーんもうこの子ったら可愛過ぎ!」


俺もう精神的に高校生なんだけど…でも本当に姉のブラコン度には困る、だって前に一回護衛の人の足が軽く当たった時凄い形相でその人睨んでたもん。その上にあの人最近見てないし。


これから何回か2年後、3年後、みたいな感じで投稿していきたいと思います。別にめんどくさいわけではありませんよ?本当ですよ?少し近道をブルドーザーで強引に切り開くだけですよ?

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