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俺の《探知》がおかしいんだが。 unrestraint online  作者: 夜奈國 霊徒
探知EX!!
3/3

ゲームスタートなんだが。

さーて、時間がかかりながらも三話目であります。

いやー自分って見かけどおりマイペースだったりするんで

てきとーにのんびーり投稿していこうと思いマース。


「うあぁ・・・」


なんかピッピピッピうるさい。

おかげで起きてしまった。


「まだ四時だし・・・」


時計はまだ四時を指している。

こんな時間にタイマー鳴らすとか馬鹿じゃねえのか?

まあいい、さっさと寝るか。


・・・一向に鳴り止まない。


「はあ、殴り込むぞ、マジで」


思わず思っていたことが口に出てしまった。

いけないいけない。

まあそれとこれとは別だ。

とある物を持って咲真の部屋へ向かう。

まあ向かうと言っても隣なんだが。



さて、眠気も覚めてしまったので朝食の準備だ。

今日は唯単にめんどくさいのでトーストにしよう。

もともと切られてあるパンを袋からとってトースターに突っ込む。

後は待つだけだ。


「ぎゃああぁああぁぁあああぁああああぁあぁぁあぁあああぁあ」


・・・やっと起きたか。

なんかすっごい速さで階段を下りてくる音が聞こえる。


「み、み、みらああい!お、俺の部屋に生首がああ」

「ああ、あれ昨日通販で届いたやつだ。結構リアルだろう」

「は、はえ・・・?」

「生首との添い寝は楽しかったか?」

「・・・」


うん、ご察しの通り俺はコイツと向かい合う様に生首を置いた。

起きたら生首と目が合うドッキリだ。

そりゃ驚くわな、ハハっ。


「なあ・・・」

「ん?何だ?」

「俺たち親友だよな?」

「ああ、俺はそう思ってるが・・・というか何だその、某ホラーアニメのトンネルの中でクラクション鳴らして幽霊に足掴まれた奴の台詞みたいな質問は」

「随分と的確だな、おい。はあ・・・もういいよ、もう絶対すんなよ?」

「わーったよ、それより何であんな時間にタイマーセットしてたんだ?」

「おまっ、忘れたのか!?」

「今日の八時からUROのサービス開始だろ?忘れる訳ねーだろ、でもそれにしちゃあ早すぎだろ」

「まああれだよ、ゲームが始まるまで生放送で雑談だな」

「ふーんこんな時間に人集まんのか?」

「ちゃんとするって告知してるから来るでしょ」


こんな時間に人が集まるのは流石と言うしかないだろう。


「やっぱ凄いのな、じゃあ俺はネットサーフィンでもするかな」

「そっか、絶対遅れんなよサービス開始しても来てかったら怒るからな」

「心配しなくても行くよ」

「おう、じゃあ俺は生放送開始するから、お前絶対来んなよ」

「なんで?」

「いろいろ話すからだよ」

「分かった」


今回は潔く引くことにした。

どうせ種族の話とかするんだろうよ。

もう咲真は居なくなっている。本当に早い。


俺は食べ終わった食器を流しに置いてパソコンを開く。

サイトを開いてみるとニュースが結構流れている。

その中で一つ気になる物を見つけた。


「外国版UROにてランキング二位であるVAIN氏のアカウントを運営側が削除!いったいその理由とは!?か・・・てかVAINっていろんなゲームに手ー出してどんなジャンルのゲームでもランキング一位取りまくったり大会優勝しまくってる人じゃん」


カーソルを合わせてクリックする。


「何々・・・外国版UROにてランキング二位であるVAIN氏のアカウントを運営側が削除。事の始まりは四ヶ月前の大会後でのVAIN氏の発言である。彼の発言は以下の通りで・・・」


『I am the strongest.You, who are weaker than me, recommend that you disappear quickly』


か・・・確かに酷いがBANされる様な発言では無いと思うんだが。

だが続きを読んで俺はなんとなく察した。


「VAIN氏の行動は度々問題になっており、経験地を集めるための過剰なプレイヤーキルやゲーム内通貨の入手を目的とした詐欺まがいの行動などが例に挙げられる」


うん、これはBANされるわ、しかも『例に挙げられる』って事は他にも色々したって事だろう。


「強くなるのを求めすぎて行動が行き過ぎたってとこだろうな」


何かちょっと気になってきたのでVAINのこれまでの功績を見てみることにする。

新しいサイトを開いて『VAIN 功績』と調べると山ほど出てきた。

一番上のサイトを開いてみると、その勝率と多岐にわたる様々なジャンルのゲームでの優勝経験。

何でも大会での勝率が凄まじいものだった。

これまで出た大会のほぼ全てで優勝している。

数字に直すと脅威の95.8%だ。残りの4.2%が多少気になるが・・・。

これこそ持って産まれた才能というものだろう。

何でもこれまで彼が稼いだ総額は七千億程だと言われている。

そんなにあれば一生遊んで暮らせると思うのだが。

読み進めていると一つ疑問が出来た。

一体彼は何のためにゲームをやっているのだろうか?

データを見た限り彼が優勝したことのあるゲームの大会にはもう顔を出さないようだし、それに彼は何を思っているのか大会で得た賞金は自分で使うことは殆ど無い様でその殆どは何処かに寄付したりしているらしい。

彼は実は良い人なのかもしれない。


次は気になっていたVAINが負けた試合について調べていこうと思う。

『VAIN 負け戦』と調べると似たような記事が沢山出てきた。

その中から適当にサイトを選んでクリックする。

と、データを見て一目で分かった。

こんなに!?ってくらいのレベルで綺麗に音ゲーだけが並んでいる。

あからさま過ぎる気がするんだが、これは。

このサイトはなんと動画が載せられている。


「うお~~おぉ?」


確かに、始めは凄く綺麗なんだが時間が経つにつれてドンドンずれていっている。

なんか元に戻そうとしているようだが逆効果でドンドン酷くなっていく。

ついにどうすればここまで酷くなるのか知りたいレベルに達してしまった。

流石にこれは・・・。

よくこんなんで大会出ようと思ったな、おい。

最後のほうなんて会場は静まり返っていて見てるこっちが恥ずかしくなるレベルだ。

ついでに解説はドン引きである。


見て終わったが一つだけ分かったことがある。

あの人には音ゲーで勝てる。

因みにこれは予想ではない。確信だ。

たぶんこの人は大半のゲームの才能と引き換えに音ゲーのセンスをすべて置いてきてしまったんだろう。

演奏が終わった。

拍手とか歓声は起こらないし上がらない、上がっていたのはただ一つ非難の声。

彼は何故ここまでして音ゲーをしているのだろうか?

また、気になってきたがもうすぐでUROのサービス開始だ。

これの続きはまた明日だ。


・・・後十分。

俺は冷蔵庫の麦茶を飲んで自分の部屋に向かう。

机の上に無造作に置かれているサイバースペースを取って頭に取り付ける。

電源をつけるとたちまち意識が飛び、

気が付けば白い異空間。

何も無い空間ではカウントダウンだろうか、

8分28秒、8分27秒と数字がドンドン小さくなっていく。

・・・なんと驚くべきことにUROの掲示板はもう入れるようになっているようだ。

暇つぶしに覗いてみることにしよう。

見てみると凄いほど整っている。

始めは自由掲示板、人系掲示板、動物系掲示板、

人外系掲示板に分かれておりそこからさらに種族毎に分かれている。

まあ人系はヒューマンの掲示板や獣人の掲示板、

動物系には鳥はもちろん選べる動物系の種族に細かく分かれている。

人外系も同様であった。


「鳥は・・・だ、誰も居ねえ」


鳥の掲示板を開いてみると、綺麗に何も無い。

何のスレもない、

スレがたってもいないから当たり前なのだがレスもない。


「はあ」


それに比べヒューマンはどうだろう。

もうすでに大量のスレが立っている。

お前ら職業どうすんの?とか、どんな武器がお勧めかーとか、

とにかく賑わっている。


「はああ」


今度はさっきと比べ大きめのため息。

まあいいさ、これ程ならいろんな意味で目立つだろう。

これでいいんだ・・・。


残り一分、

自由掲示板ではもうすぐだーって言ってる人やもうすでにカウントダウンを始めている人まで居る。

仕事が速いことだ。


後三十秒。


時が進むごとにカウントダウンする人が増えていく。


あと十秒


処理が追いつくのか心配なくらいの速さでレスが書き込まれていく。


あと五秒


更新速度は今、物凄い事になっている。


3、2、1、

「あ、ちょっと待って、咲真のプレイヤーネーム聞いてn」

0。


時間がゼロになると視界がとてもカラフルで立体感のある。

まあ何と言うか、

ゲームのバグの中みたいな感じだと思ってくれたらいい。

――-!?

なんと一度瞬きをした一瞬のうちに辺りは中世ヨーロッパのような景色が広がっていた。

風もしっかりと感じるし触感もある。

最近の技術は凄いものだ………。

俺は思わず感心した。

とりあえず、サッサと咲真と合流しなければならないのだが。

俺は生憎アイツのプレイヤーネームを知らない。

まあなんとなく名前の予想はついてある。

どうせ『サク焼』だろう。

・・・ほらあった。

プレイヤー検索で調べてみるとワンヒットした。

あんなに焦る必要はなかったんだなー。

てきとーに場所をメッセージで聞いてみるとなんと五秒ほどで返事が返ってきた。

どうやら広場の噴水近くに居るようだ。

まあまあ近いがどうやらそこには人が密集しているようだ。

これも咲真…いやサク焼の力だろうか、

動画配信者とは凄いものだ。

まあ全員が全員というわけではないと思うが。



噴水近くに着いたのだが、

名前見なくても分かるレベルで目立っている犬が居る。

しかもめっちゃカメラが周りを飛んでいるのが決定的である。

…あっ目が合った。

なんか笑顔で駆け寄ってきた。

なんてこったー目立ってしまうー。


「で、コイツがさっき話してたーミラ君でーす!ぱちぱちぱちぱちー」

「どーもーミラでーす、よろしくー」


適当ではないが精一杯面白くしようと挨拶をかます。

が。


「ミラ…カメラそっちじゃない・・・」

「えっ・・・・・・・」

「・・・ブフッ嘘嘘こっちであってるよ」


…こいつ、いつにも増して調子に乗ってやがる。

登場早々俺に恥をかかせやがったコイツ、

は、はずかしー。


「じゃあ早速!初期スキル選んじゃうか!ミラもよろしく!」


そう言うと早速サク焼はステータス画面を開いてスキルをどうするか視聴者と相談している。


「よし!」


俺も早速選ぶとしよう。

ステータス画面を開いてみると俺は高揚した。

この感じが一番好きなのである。


・ミラ

Lv1 EXP12/0

HP:30 MP:15

ATK:5 DEF:4

DEX:5 SPD:8

LUK:2

残りSP:5

・魔法

なし

・スキル

遠視、飛行


である。

スピードが高いな、鳥だからか?

これはメリットだな、うん。

SPは5とあるが初期スキルはSPを使わないようなので別である。

さて、どうするかなあ。

はーい、ありがとうございましたー。

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