自分の能力が思ったのと違う件
「ん、うーん......」
目が覚めた場所は毎晩寝ていた自室ではない。
また、昨日のわけのわからない空間でもない。
「ここはどこだ?......そうか、俺転生したんだったな......」
さて転生したんだし、一体何から始めるか......
服装は、と.......寝る前に着ていたジャージかよw
とりあえず、自分の身体能力と能力の確認するために、その辺探索するかな......
~一時間後~
全く疲れんな、転生する前にあいつ体力とか魔力が、どうのこうの言ってたな......
「あれ、そういやここの森かなり深いけど、大丈夫か?」
そんな心配していると体の奥底からぞわぞわっと悪寒が走った
振り向くと、RPGでの定番とも言える小さい体醜い姿の魔物――そう、子鬼が襲い掛かってきていた。
「っ!?」
初めてみる魔物に驚きはしたが、不思議と冷静でいられた。
放ってくる錆びた剣は、なぜかとてもゆっくりに感じたが、軽く避け殴りつけると、
「ビシャッ!」
音を立てながらゴブリンが砕け散ちった
「はい?」
その血の飛び散った悲惨な現場とエグ過ぎる火力に内心戸惑った。
ものは試しにと、近くにある大木を思いっきり殴りつけると、「バキッボキッメキ!」と物凄い音が響きわたり、音が収まったころには、元あった大木は文字道理、木っ端微塵に砕けちった。
戸惑いながら凝り固まっている思考をほぐしながら必死に頭を回転させようと考えているとふと思った
「そういや能力ってどうなってるんだ?」
(能力を使用しますか?"YES? NO?")と頭に響いてきた
「よくわからんがYESだ」
すると自分のステータスが頭に浮かんだ
種族 人間
Lv1
加護 無し
特別能力
『科学者』創造 調合 詠唱破棄 能力複製 並列演算 思考加速 鑑定解析
『慎重者』自動製図 自己管理
科学者恐るべし、思考加速のお陰で子鬼の攻撃が遅く感じたのか......
どういう仕組みかわからないが、この世界にはレベルの概念がある。
が、しかしなぜだ。
子鬼が一撃だったのだろうか......
まあ、考えたってしょうがない、取り敢えずだ。
便利なものがあるじゃないか、これを使わない手は無いな
『こい、自動製図!』
周辺の地図が頭に浮かぶ不思議でふわふわした感覚。
「ん 、おお、ちょうどいい所に洞窟があるな、よし! 今夜はここで夜を明かすか」
かなりおもむきが感じられる洞窟だ。
しかし、洞窟内はキラキラ光る物質が含まれていて意外と日光を反射していて明かるい。
これなら時間感覚も狂わないだろう。
しかし、歩き続けたからか、普段はそこまで運動しなかった足がパンパンになり少しキツかった。
ゆっくり辺りの岩に腰かけると。
「バタバタッ!」
その瞬間、かなり大きい羽音と耳障りな音が聞こえた
「まったく......これじゃあ息のつく暇もない。試しに奴を、鑑定解析してみるか」
巨大蝙蝠
エクストラ能力吸血(微体力吸収 ごく稀にステータス上昇微)
能力超音波
「ふむ、なかなかいい能力持ってるな、倒したら『能力複製』で試してみるか」
何の気なしに上空にいるコウモリに向かってジャンプしてみた、
「うわあ!」
自分の思っているよりかなり......というか意味が分からない程高く飛んでしまった。
5、6メートルぐらい飛び上がると、当然のように落ち始め、そのままの勢いでコウモリ目掛けて落ちると、コウモリはなす統べなく落ちた。
コウモリとぶつかったおかげである程度降下速度落ちたものの体をひねってしまい背中から打ち付けられた
「ってぇ」
背中をさすりながら立ち、さっき解析した能力を試しにコピーして見た。
『吸血』は、かなり良さげだったが超音波は、人間の俺には使えそうに無かった。
とりあえず洞窟の最深部まで向かった。
途中、また蝙蝠や蜘蛛が出たが、能力を鑑定解析し、一撃で倒した......
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