冬の間に行うことを思案していた件
店のことをしていると時が過ぎるのも早いもので秋に開店したと思えばもう冬の足音が聞こえはじめていた
この地域の冬については、優しい地域の方がわざわざ来店していただいたときに教えてくれた、
この地方は雪が一旦積もり始めると2mを越える積雪になるようでやむ無く店は休業することにした尚、雪かき等の道具はそのかたから必要なときはいつでも貸してくれると言ってくれた......
冬は寒くても地域の方は暖かい
「雪かき大変そうだな......」
ひとりで呟きながら今後のことを考えていると
「あおい兄、ミズカも雪かき手伝ってもいい?」
聞こえたミズカが手伝いをしてくれると言ってくれた。気遣いの出来る女の子である
「ありがとう、でも屋根の上は危ないから家の周りの雪かきを頼もうかな」
「うん、わかったそうするね ああ、冬が楽しみだな」
楽しそうなミズカを脇目に冬の間にこなすことを考えていた。
冬にはやることがいっぱいある、保留にしていた素材の使い道と新しい再現料理の開発、それにもし魔族に攻められてもミズカに心配かけないぐらい強くならなければ......などやることが多く頭を抱えている
ともかく今は冬には街には行けないだろうから買いだめしないといけないだろうから明日にでも街に出掛けるように 早速準備を始めようとした矢先、
「バンッ」
凄い勢いでリーナさんが入ってきた
「ここの前言ってた”うどん”って街でやってくれない?」
いきなりのことにミズカと俺は口を開けて呆然とし、脈絡のないことを言った本人はとても素晴らしい良い笑顔をしている
「はぁ.......」
(リーナさんってこんなに脈絡の無いこと言うひとだったけ.......)
「いきなり始めろって言われても無理ですよあと脈絡はしっかりたててから話してください」
「ああ、ごめんなさい......いきなりそんなのこといっても困るわよね」
「当たり前です! わかるわけないじゃないですか!」
「ごめんなさい......ミズカもわかんない......」
「まあそうよね、まあでも聞いて! 実は最近、来店した方の中に自分がお金出すから街にもお店を出して欲しい人が居たのよ」
「え! まさかそんな人が居たなんて!」
「とても光栄なことですが ごめんなさい.......僕はこの場所以外他の所でお店を開く気はありませんお話だけでもとって嬉しいですがどうしてもそこは譲れません」
「そうなのね、わかったわ........残念だけれどその方にもそう伝えておくわ お話を聞いてくれただけでも嬉しいわ、ありがとう――でも、もし気が変わったら言ってね」
そう言い残しリーナさんはお店を去っていった
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