ギルマス直々に呼び出し受けて肝が冷えた件
数日後~
ギルドマスター直々に呼び出しがかかった
相変わらずの小庶民精神は簡単には抜けず内心びくびくしながらミズカを連れてギルドに向かった
ミズカを一緒に連れて行ったのはミズカにギルドを案内するなのだ
「べ、別に怖かったから一緒に連れてきた訳じゃ無いんだからねっ」
ツンデレみたいな意味の分からない口調で独り言を呟いているとミズカに額に手を乗せられて
「あおい兄大丈夫?」
と声をかけられて赤面してしまった
そんなやり取りを続けるうちにギルドまで着いてしまった
「ミズカ、凄く楽しそうだね」
「うんすっごく楽しみ! だって普段あおい兄が行ってる所にやっと連れてってくれたんだもん」
楽しそうなミズカとは裏腹に俺は自分がなにか悪いことをしてしまったのか、とずっと自問自答を繰り返していた
ギルド内に入ると受付のお姉さんがこちらに気付いてくれた
「あおいさん、お待ちしておりましたよ さあ奥でギルドマスターがお待ちです案内しますね」
受付のお姉さんに言われるがまま手を引かれながら奥の部屋に案内された
「あ、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ ギルドマスターはとっても人が良い人ですから」
内心を見透かされた気持ちになった
扉をコンコンと叩くと「はいれ」中からくぐもった声が聞こえた
中に入るとギルドマスターと思われる人が強面の顔しているがとても人懐っこい笑みを浮かべていた
「俺の名前はカズラだ この通りこの街のギルドマスターなんてやってるがどうも俺の性に合わなくてないろいろ苦労しながらやってるよ 堅苦しいのは嫌いなもんだから気にせず好きな様に呼んでくれ」
「わかりました は、初めまして、よろしくお願い、いたします。カ、カズラさん えっと今日はどんな用事で呼ばれたんでしょうか?」
「そうだった、そうだった、忘れるとこだったぜ 今日呼んだのは先日の魔族進行の件だ」
「あのときですか? 自分なにかやらかしてましたか?」
「いやいやいや!、別に説教するために呼び出したのではない 呼んだの理由は下級魔族とはいえ、魔族を人間のあおいさんが倒したことだよ 聞くところによると対魔装備を一切装備してないのにも関わらず魔族の攻撃を受けたのにも関わらず 死ななかった事と、なにも無いところからいきなり剣を取り出し魔族を切り伏せた......という報告を受けたのでな会ってみたくなったのだよ 一方的に責め立てるようですまんな」
(あのとき魔族の攻撃を受けた兵士が生きていたのは装備のお陰だったんだな一つ謎が解けた)
「いえいえ、一方的なんて気にしないでください これから話す事を信じていただける事と他言無用にして貰えるならば話します」
「ああ、わかった 信じられないことがこれだけあったんだ今更どんなことでも信じるよそれと他言無用については約束しよう」
「ありがとうございます すこし話が長くなりますが宜しいでしょうか?」
「ああ、構わんよ是非聞かせてくれ」
カレンと共にこれまでの経緯と転生したことなど一度死んだこと以外を話した
「ともまあこんな感じだったんすよ」
自分では話しながら思ったが意外と苦労したようには感じられなかった
「信じがたいがこんな出鱈目な強さのお主が言うのだからそうなのだろうな... ともかく今回の緊急依頼の報酬と魔族を倒したことの追加報酬だ 受け取ってくれ」
そういって何やら書き込まれた紙を渡された
今回の魔族進行による『緊急依頼』の報酬と討伐による追加報酬
「金貨10枚と銀貨50枚」
「金貨500枚と銀貨50枚」
保証人 ギルドマスター カズラ
と書かれていた 一瞬固まってしまった
(えっちょっ待って 金貨一枚10万円ぐらいだから 10×10万で100万円!プラス500枚だから...えーい解らん)
「いいんですかこんなに貰っても高かが一つの依頼でこんなに貰っても...」
言葉は途中でカズラにより遮られた
「魔族進行をほとんど一人で撃退し魔族討伐までしたのだぞこれでは足らんぐらいだぞ 気にすることはないあと、ほれ」
ドサッと何かが詰まった袋が2つ放り投げられた なかを確認すると金貨と銀貨がそれぞれ詰まっていた
「選別だお主”カバン”とか持っておらんだろ お金はそのなかにでもしまっておいて運ぶがいい その”カバン”は所有者にしか開けられん 盗まれることも無かろうよ」
そう言われカバンを受け取りお金をしまったすると
(!? 全く重さを感じないぞ なんだこれは)
「はっはっは、驚いたか これは魔法道具の一つでな重力操作の魔法がかかっており300kぐらいまでは入れられて取り出したいものを念じながら取り出すと必要なものが取り出せる便利な道具なんだ」
能力を使おうする前にカズラが教えてくれた
誤字脱字、矛盾等ありましたら感想で御指摘していただけると幸いです




