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小山と山本

いじめの嫌なシーンが出てきます。

読んでほしいですけど、そんなシーンで不快感を与えるのではとも思います。ご注意をお願いします。


ちなみに、私はいじめは嫌いです。

でも、言葉で話して簡単に無くなるなんて事も思っていません。

そんな私が書くちょっとした妄想話です。

 市立十和田中学校。大阪の市街地の外れのベッドタウンに建つ各学年5クラス程度の生徒数を抱えるごく普通の中学校である。

 目立った不良と言うものもおらず、表面上の騒動などとは無縁の平穏な学校である。

 そんな二年のあるクラスの中には、大きなグループが二つあった。

 一つは体も大きく、サッカー部に入っている山本と言う男子生徒を中心にしたグループ。

 もう一つは小柄でありながら、顔つきからしても推測できるほど気がきつく、傍若無人的なところがあるおしゃべりな女生徒 小山を中心にしたグループだった。しかも、この小山と山本たちは比較的仲がいいため、二つのグループはある意味一つにもなりえた。

 かつて小山の好き勝手さを注意したことから口げんかとなった一人の女生徒は、二つのグループの仲がいいため、今は女生徒たちからだけでなく、男子生徒を含めた全クラス中から、無視され続けている。

 自分はそうなりたくはない。

 そう言う心理から、誰一人小山に逆らおうとする生徒はおらず、一人仲間外れにされている女生徒を除けば、平穏なクラスだった。


 ホームルーム前のざわついた教室。始業のベルは鳴っていても、誰一人教科書を開いて勉強などもしておらず、私語に夢中。多くの生徒たちは先生が来ないのだから、まだ休み時間の雰囲気である。

 ドアが滑る音が教室に広がると、そんな空間にとりあえず静寂が戻った。

 開いたドアから、担任の小谷先生と見慣れぬ男子生徒が入ってきた。

 身長は170cm程度。少し茶色の入った髪は前髪を垂らして、おでこを隠していて、その髪型はスポーツマンではないだろうと言う雰囲気を漂わせている。

 大きな瞳を高く通った鼻筋が分けていて、ギターでも持たせれば、かっこいい!と女生徒たちが叫ぶかも知れない容姿だった。

 その前を歩く小谷が中年の冴えない風体だけに、対照的な二人である。

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