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黒髪の君1

ライから逃げたあの日からレイのワガママは余計酷くなったかも知れない


なんで僕が膝枕で耳掃除なんかしてやらなきゃいけないんだよ!?

そんくらい自分でやればいいのに…



「なんでレイ様の髪って真っ黒なの?」



クリスは常々思っていた疑問を口にした

大人の姿のレイは綺麗な銀髪だったからだ


「龍神族の髪の色は魔力が高い程銀色に輝き逆に低いと漆黒に染まる…ある条件下だと銀から金になることもあってそれは美しいのだぞ」


レイはどこか誇らしげに微笑んでいる


「へぇ~ある条件下って?」


「おっお前にそこまで語ってやる義務はない!!」


何だよ自分から言った癖に…いいよ後で自分で調べるから


耳掃除が終わると2人は


ここ数日通っている国営の図書館へと向かう

口にはけして出せなかったが祟り魔法の解き方を探るために他ならない


幸いこの中では自由行動のクリスは今日はこっそり真っ先に龍神族についての書物を手にとった


レイがもったいぶった髪の毛のことを知りたかったのである

分厚い書物を捲る


何ページも捲ると思いがけず龍神族王家の家系図なるものが載っていてクリスは目が点になった


そこに書かれた末端には確かにレイの名前と写真が載っていているがレイの横ライの写真は子供のまま白黒で流行病により幼少期に死亡と書いてあるのだ

クリスは間違いなく先日大人のライという者を見た筈なのに何故!?


困惑していると手元の本がレイによってバタンと閉じられてしまった


「これに書かれていることなど知らなくていいことだ…お前は俺様を信じて従うというのでは無かったのか?

このような書物をコソコソ読んでどういうつもりだ!?」


レイは冷たい瞳でクリスを見上げている

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