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破壊された日常3

「16か…確かに随分発育が遅れているらしいな声変わりもしてない方がガキだぞクリス…いいか俺様はたた…ゴホッゴホッ!!」



レイが何かを語ろうとした瞬間急に胸を押さえ苦しそうに咽せ始めるのを見てクリスは目を細めた

間違いなく祟り魔法だ

祟り魔法とはその名前の通りその者を祟り何かしらの制限をつける魔法

けして死んだりはしないが祟り魔法を解こうとして他の者に詳しく祟られた経緯や祟りの内容を話そうとすると今のレイのように苦しむはめになる


「大丈夫か?レイ様…何となく分かったからソレについて話そうとするなよ?

納得いかないけどアンタが僕より年上だって一応認めておくからさ…」


背中を優しく撫でるクリスをレイは悔しそうに呼吸を整えながら黙ってみている


「レイ様それで落ち着いたら僕の村をメチャクチャにしたのは誰なのかとレイ様が何故旅してるのかを喋れる範囲で教えてくれると有り難いんだけど?」


レイが顔をしかめながら仕方無くという態度で語った内容にクリスも顔をしかめた


どうやらクリスの村をメチャクチャにしたのは龍神族の一部でありながら龍神族の王家と対立する立場のライという人物らしい

そのライが何故かこの村に向かった情報を聞きつけてやってきた時には既に其処には何も残されていなかったという


「俺様が間に合っていれば死人は少なかったかも知れないな…」


レイはどこか遠い目をしている

態度はデカいし苛つく奴だと思ったがどうやら悪い奴では無いらしい


「悪いのはそのライだっていうなら僕もライを倒して捕まえるの全力で協力してやるよ…だからレイ様今から一個だけ約束してくれないか?」


クリスは真剣にレイを見つめる

てっきりクリスが自分を責めるだろうと考えていたレイは目をパチクリさせた



「何だ言ってみろよ?」



「僕に絶対に嘘をつかないこと…それが家来の条件だ!!

レイ様が僕を付き従わせるというなら嘘は絶対つくな分かったか!?」


レイは今までこの龍神族特有の縛りの力で沢山家来をつくってきたがそんな条件を出されたのは初めてだった

自分はなかなか見込みのある少年を取り込んだらしいレイはニヤリと微笑んだ



「俺様に条件をつけるなんてやはり無礼者だなクリス

俺様は優しいから約束してやる嘘は絶対つかない…さてこれでお前に存分命令出来るんだよな?

俺様は疲れた…この川辺の近辺で我慢してやるから湯浴みと何か食べ物と寝床を用意しろ!!」



クリスだって疲れているが拒否は出来ないのが悔しい


「分かりましたルイ様…僕の魔法でどうにかしてやりますから暫しお待ちを」


ひとまず川辺から少し離れた場所に結界を張り其処に寝床としてテントを張った


その横に拾ってきたドラム缶を駆使してお風呂を沸かした


更に横で川の魚を何匹か焼いた


これくらいで精一杯である


レイを怒らせるかも知れないと思ったが彼はテントもドラム缶のお風呂もこのような質素なご飯も初めてらしく目をキラキラさせている

皇子というか貴族なのはまんざら嘘ではないかも知れないとクリスは思った

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