【008】 引退試合
引退試合の当日――。
集合時間ぎりぎりに到着すると、部室の前には懐かしい顔が集まっていた。
「よお、久しぶりだな」
僕に向かって手を挙げたのは去年の主将の石黒だった。
髪型はすっかり変わっていたが、厳つい風貌は以前のまま……僕は懐かしさで頬が弛むのを抑えながら「ご無沙汰してます」と畏まって頭を下げた。
「そういや悪かったな、応援にいけなくて」
石黒はそういうと顔の前で手刀を切った。
「いや。不様なトコロを見られなくて良かったかもしんないス。それにおれは出てないですから」
そういって肩を竦めると、石黒は口許を歪め何もいわずに僕の肩を軽く叩いた。
部室の前には、最後の試合でタイムリーエラーをしたA級戦犯・渋谷の姿もあった。
あの試合のあと、彼の落ち込みようは目も当てられないほどだったが、ひと月が過ぎてさすがに笑顔が戻っていた。
「杉浦先輩、チワス!!」
佐々木が駆け寄ってきた。
「今日はよろしくお願いします! 高橋先輩たちも来てますよ!」
視線の先には麻衣子がいた。そしてその隣には高橋先輩が立っていた。
高橋先輩と会うのは彼女が卒業した日以来だった。
都内の大学に進んだ彼女とはいまでは顔を合わすこともなかったが、ぱっと見た感じでは以前と何も変わっていなかった。はじめて話しかけてくれたあのときと変わらない、相変わらずきれいな女だった。
不意に高橋先輩がコチラを振り向いた。
彼女は僕と目が合うとにこやかな表情で手を振ってきた。
僕は照れ笑いを隠すように頭を下げた。本当に中身があんな感じだというのが残念でならない。
「先輩の彼女ってホント、かわいいスよね」
不意に佐々木が呟いた。
僕はそんなため息まじりの佐々木の顔を無言で見返した。いちいち反応するのも面倒だった。
「あ……すいません」
「なんだよ、なんもいってねえだろ?」
僕は苦笑した。
佐々木は余計なことをいってしまった、というふうに肩を竦めていた。
「でもな、ああいう女は止めといた方がいいぞ。あと高橋先輩みたいなひともな」
僕がそう続けると佐々木は笑顔に戻った。
***
「いいか、てめぇら。やるからには絶対勝つぞ!」
強面の石黒が三塁側ベンチ前で吼えた。彼が僕らのチームの監督だった。
「じゃ、スタメン発表すんぞ――」
そして僕は今日もベンチスタート……。
べつに期待をしていたわけではないが、引退試合だからいっても「特別な計らい」はない、というコトみたいだ。
「――やあ。ホケツくん」
振り返ると麻衣子が立っていた。
怪しげな笑みを浮かべた彼女は、断りもなく僕の隣に腰を下ろした。
「何でベンチに入ってんだよ。部外者は立ち入り――」
「亜希先輩がココで見なさいって」
麻衣子が指さした先では高橋先輩が親指を立てていた。
「今日はアリーナ席でホケツくんの活躍が見られるわ」
彼女は挑発するような微笑を浮かべると、もの珍しそうにベンチ内を見回した。
僕はため息を吐いた。
「どうでもいいけど、試合中は大人しくしてろよな」
「はいはい」
麻衣子は僕の方を見ることもなくいった。
「――杉浦あ!」
ドスの利いた声が遠くから聞こえた。
振り返ると石黒が似合わない笑顔で僕を手招きしていた。
その笑顔によからぬ予感がした僕だったが、先輩からの呼び出しを拒否するこコトはできない。仕方なく重い腰を上げた。
「なんスか?」
駆け寄った僕は口許を弛めた。「塁審やれとか勘弁して――」
「おまえ、今日投げろや」
「は?」
僕は自分の顔を指さした。
「もう投げられんだべ? よっぽど嫌われてたんだな、おまえ」
石黒は頬を弛め、一塁側ベンチの納村を一瞥した。
「いや、でも、さすがにちょっとムリっぽいん……」
「でも、じゃねえ。ちゃんと準備しとけよ。六回か七回からいくから」
彼は有無をいわせない勢いで僕からコトバを奪うと、そのまま三塁コーチャーボックスへと走った。
マジかよ……。
僕はため息を吐いた。
確かに肩の痛みはなくなっていた。約一年以上ものあいだ「投球」ってモノをまったくしなかったのだから、いいかげん治ってもらわないと困る。
しかし僕にとって誤算だったのは「納村には僕を使う意志がまったくない」ということだった。医者のいいつけを忠実に守って「夏」までには何とか間に合わせたというのに。
だから僕の肩は「痛み」がどうこうというより、むしろ「鈍っている」という表現が正しい。
そしてそれ以上にリハビリを必要としているのはマウンドに上がろうという気持ち……つまりメンタルの問題なのだと思う。
「何だって?」
ベンチに戻ると麻衣子が呑気な声でいった。
「べつに――」
「杉浦くん、あとで投げるのよ」
いつのまにか後ろに立っていた高橋先輩が口を挟んできた。
「杉浦くんってね。中学の頃はなかなか注目されていたのよ?」
僕らの会話に割り込んできた彼女は、憮然とする僕の様子を楽しむように麻衣子に向かって話をはじめた。
「中学のときには二回も全国大会で優勝してるし、前の学校も特待生で入ったのよ、ね?」
「ホントにぃ? 一回も聞いたことないですよ」
麻衣子は不満げな視線を僕に向けてきたが、僕は曖昧に首を動かすと視線を彼女から逸らした。
「それにすごく有名なコーチに教わってたらしいじゃない」
「……誰に聞いたんスか?」
僕は不信感を隠さずにいった。そこには触れられたくない話も含まれていた。
「知り合いに聞いたのよ」
高橋先輩は口許に笑みを浮かべたまま僕の視線をかわしたが、そんなマイナーなことをご存知な知り合い……きっとロクな人間じゃない。
「それにしても、汚いグローブ使ってるわね」
高橋先輩は話を逸らすようにいった。
「失礼な。年季が入ってるっていってくださいよ」
このグラブは中学のころから使っているモノだった。
オールラウンドモデルなので純粋なピッチャー用と比べると少し小振りだが、そのぶん扱いやすくて気に入っている。
「――あ!」
突然、麻衣子が声を上げた。
「だからあの人のことも知ってたんだ?!」
「あの人……?」
僕と高橋先輩は顔を見合わせて首を傾げた。
「このあいだ杉浦と野球見に行ったんです。そのときにすっごく打ってる人がいて……杉浦と中学で一緒にやってたとか、何かそんなようなコトいってたよね?」
高橋先輩に向かってしていた話を、突然僕に振ってきた。
「ナニあんたたち。アタシの知らないトコで密会を重ねてたってワケ?」
「いえ。ゼンゼンそういうわけではないです」
僕らは声を揃えて明確に否定した。
しかし高橋先輩は僕らのコトバなどまったく信じていないといった表情だった。
「ふ~ん。まあいいわ。で……誰? その人って」
高橋先輩の問いに、麻衣子は首を傾げて僕に救いを求めてきた。
「成京の、岡崎です」
僕は何の感情も込めずにいった。
「え。成京って、あの岡崎?」
「はい。たぶんその岡崎です」
成京学館の主将・岡崎準基。
高校生ナンバーワン野手にして、今年のドラフトの超目玉。野球をやっている人なら誰でもしているであろう名前だった。
中学の頃のネームバリューは間違いなく僕の方が上だったはずだが、いまではバカバカしくって比べる気すら起きない。
「へ~、すごい友だちがいるのね」
高橋先輩は素直に驚いているみたいだった。
「じゃあ、今日はいいトコロみせてよね。期待してるから」
「……そうスね」
僕は中途半端に答えることしかできなかった。
人に期待されることには強い抵抗があった。というより「期待を裏切ってしまうことの怖さ」を誰よりも知っているつもりでいた。
***
試合は四回まで進んでいた。
引退試合はその言葉の響きとは裏腹に楽しいものだった。
ベンチに他校の女の子がいても誰もナニも気にしないというユルさもよかったのかもしれない。
先輩たちもブランクを感じさせない動きで試合を盛り上げてくれている。
四回を終わって九対十三……気持ちのいい打撃戦だ。
「じゃ、そろそろはじめんべかな」
ベンチの脇でキャッチボールをしていた僕は、及川涼と一緒にブルペンに向かった。
投球練習場とはいえ、久しぶりのマウンドは傾斜がきつく感じる。
僕は何となくカラダが憶えているルーティンをなぞってみた。そしてセットから一球投げてみたが……これがとんでもない暴投になった。
「チカラ入りすぎだろ?!」
涼がとんがった声でいった。
僕は素直に詫びると、スパイクでマウンドの土を掻いた。
しかし何球か投げてみたが、どうもしっくりこない。みんな高目に抜けてしまう。
「……ぜんぜん入る気がしねーな」
僕は首を傾げた。
こんなときにやみくもに投げていても意味がないというのは明白だったが、こうしているあいだにも試合は進んでいる。
途方に暮れたくもなってくるが、そんな時間すら残されていない……あ、そうだ。
「おいおいおい――」
涼は僕を指さし笑った。「ナニはじめてんのよ、いきなりよ――」
僕はグラブを置き、四股を踏んでいた。
それは中学生の頃に試合前には必ず行っていた……まあ、儀式みたいなモノだった。
僕は足を踏み下ろした。眠っているカラダを起こすように、忘れかけていた感触を取り戻すように、ゆっくりとそして力強く足を踏み込んだ。
「――んじゃ、気を取り直して行ってみんべか」
僕は涼をたたせると、ステップの位置に注意しながら投球をはじめた。
こんな短時間じゃ何も変わらない。だけどいまは余計なコトを考えてる時間はない。
涼のミットに意識を集中させ、セットから投球を開始した。
チカラを込めてストレートだけを投げ込んだ。
***
試合は七回まで進んでいた。
僕の肩はもう出来上がっている。実戦から遠ざかっているのでどの程度投げられるのかはわからなかったが、少なくとも「投げたい」という気持ちが高まっているのはハッキリとわかった。
「杉浦あ!」
石黒先輩が歩み寄ってきた。「いけるか?」
「いけますよ」
準備は万端だった。
七回の裏――。
僕は約三年ぶりとなるマウンドに登った。
荒れたマウンド。ステップの位置を確認して念入りに土を掻く。
意識してゆっくりとスパイクでならしていく。
軽めの投球練習を終えると、キャッチャーの坂杉が歩み寄ってきた。内野陣も僕を取り囲むように集まってきた。
「真っ直ぐしか投げらんねえけど……いいんだろ?」
僕はグラブを外し、両手でボールを捏ねながら呟いた。
「いいんじゃね。真っ向勝負で」
俊夫が呟いた。この試合サードに入っている彼は、この回からショートに回った酒井と顔を見合わせ頷いた。
「よっしゃ。偉大なるセンパイたちの底力、見せてやんべよ」
坂杉がやや戯けた声を出し、ホーム方向を親指でさす。
「――OK。見せつけてやんべ」
僕らは頷き、内野陣が守備に散った。
打席には新チームの主将・柴田が入った。去年から一番を打つなかなかの好打者だ。
坂杉が外よりにミットを構えた。マスク越しに笑みが浮かんでいる。
一塁側ベンチへ目をやると納村がこちらを見ていた。
見てろよ――。
僕は気合いを入れるようにボールをグラブに叩きつけると、ゆっくりとモーションをおこした。
――バシィィィィッ!
ミットを叩く乾いた音がグラウンドに響く。
視線が一斉に集まってくるのを感じる。
「ナイスボール!」
坂杉からの返球にもチカラがこもっている。
僕はボールを受け取ると、間を置かずに二球目のモーションに入った。
七回裏は三者連続三振――。
当然といえば当然の結果だった。いくら落ちぶれたとはいってもこのレベルの相手じゃ打たれる気はしない。
ひとつ目の三振を奪ったとき、一塁側ベンチを窺った。
納村は唖然としていたが、僕の視線に気がつくとベンチの奥へと視線を逸らした。
「おいおいおい、なんなんだよ!」
「カスリもしなかったじゃねーかよ!」
ベンチに戻った僕に賞賛……というよりの驚きの声が飛んできた。
「ナイスピッチング!」
高橋先輩が拍手で、その隣では麻衣子が笑顔とVサインで出迎えてくれた。
「まあまあ、スね」
実際、自分で納得できるボールはほとんどなかったのだが、いまの僕ではこんなもんだろう。右肩は完全にリミッターが利いてるような状態だったし。
そして八回も三者三振。
高めに浮き気味だったのが非力な打者相手では功を奏したのかもしれない。そして忘れていた感触を、一球ごとにカラダが思い出していくようだった。
「九連続、狙ってくべ」
坂杉はベンチに向かいながら、小さくガッツポーズを見せた。
しかしコイツはもっと基本的なことを忘れているみたいだった。
「ウラ……あるのか?」
僕がスコアボードを指さすと、坂杉は得点経過を目で追った。
「……あ。やべえじゃん」
「ま、そういうこと」
八回を終了して十四対十六。
この回「二点」を取らなけりゃ次の回はやってこない……というわけだ。
「いいか、おまえら。絶対に二点取るぞ」
円陣の中央で拳を握りしめた石黒は、全員の顔を見渡し低い声でいった。
相変わらずの迫力だったが「三点」ではなく「二点」というあたりが石黒という男の人のよさを表しているような気がした。
「おい渋谷――」
石黒はこの回の先頭打者を呼び止めると「死んでも出ろよ」とにこやかにいった。
しかしそれは恫喝以外のナニモノでもないニュアンスを含んでいるように聞こえた。送り出された渋谷の背中には、いままでに見たこともないくらいの悲壮感が漂っていた。とてもじゃないが期待できないな。
「――どうぞ」
ベンチに座る僕に麻衣子がポカリを持ってきてくれた。
「お、サンキュ」
僕が受け取ると彼女はそのまま隣に座った。
「野球、できるんだ」
「は?」
僕はカップから口を離して彼女を窺った。
「ヘタだから出てないんだと思ってた」
彼女は続けたが、僕にはなんとも答えようがない質問だ。
「なんで出てなかったの?」
「さあ……なんでかな?」
僕は首を傾げた。それにも答えようがない。
「肩は痛くないんでしょ? 病院にも行ってないもんね」
彼女は僕が肩を痛めていたことは知っていた。なぜか病院についてきたこともある。
「ま……悪いけど、続きはあとで」
そういうとグラウンドを指さした。
渋谷の「当たり損ねの内野安打」をきっかけに僕らはチャンスを迎えていた。ひょっとしたら逆転もあるかもしれない。
僕はポカリを一気に飲み干すと、グラブを掴んでベンチを出た。
九回のウラにピッチングに備えてキャッチボールを開始した。
***
「三人でシメてこいよ!」
石黒がいった。
「了解です。あと三つ、キッチリ奪ってきますよ」
ベンチに向かって指を三本立てると、ゆっくりと最終回のマウンドに向かった。
十六対十六。
スコアボードの数字を追うのも面倒な得点経過。
逆転はならなかったが取りあえずは追いついた。延長はないからこれが最後の守りとなる。
「九連続、狙ってくべ」
坂杉はさっきと同じ台詞を繰り返した。
「おう。任しとけ」
僕はロージンに手を伸ばした。
そして言葉通り、九回も連続三振であっさりツーアウト。最後のバッターが打席に入った。
僕はプレートを外して空を仰ぐと、大きく息を吐いた。
「――ココまで来たら三振で締めろよ!」
俊夫の声だった。
ショートの酒井も苦笑いを浮かべて頷いている。
やべ……。自分のことしか考えてなかった――。
僕は舌を出すと、退屈そうな三遊間に向かって手刀を切って詫びた。しかし酒井から返ってきたのは「余計なコトは考えんなよ!」という言葉だった。
僕は苦笑いを堪えて頷くと、視線を打席に戻した。
左打席には佐々木が入っていた。
新チームのエースである佐々木。ピッチングでの粘り強さに比べ、バッティングは非常に淡泊だった。少なくとも彼に打たれることなどあるわけもなく、「二球」で簡単に追い込んだ。
さて、と……。
僕は小さく息を吐いた。
本来なら「ココで一球外す」というのもアリかもしれない。だけど長い間マウンドから離れていた身としてはそんな高尚なコトはできやしない。
坂杉も同じコトを考えているようで、構えたミットはストライクゾーン、しかもど真ん中に固定されていた。どうやら三イニング目に入ってようやく「僕の制球力」に気付いてくれたようだ。
僕は坂杉のミットを見据えると、ゆっくりと振りかぶった。こみ上げてくる様々な思いを振り切り、最後のボールを投げ込む――。
――バシィィィィッ!
アウトコース低めいっぱいに決まったボールに佐々木は手を出さなかった。
僕は球審のコールを待つことなく、自然に拳を握りしめていた。
ミットを叩いた最後の一球は僕の高校三年間で紛れもなく最高のボールだった。そして……僕はベンチ前の仲間たちに目をやった。
――ったく。はしゃぎすぎだろ……。
僕は肩を竦めて苦笑した。
笑顔でハイタッチを交わす仲間たちを遠目に眺めながら、さっき脳裏を掠めた思いを反芻した。
僕は本気で甲子園を目指していた。
甲子園のマウンドに立ち、そして優勝するというのは中学の頃に交わした約束のひとつだった。僕に科せられた重い宿題だった。
だけど僕はあっさりと挫折した。
甲子園に行くために進んだ学校をクビになったとき、僕は野球を続ける道をあきらめた。
そして僕はココにやってきた。実家を離れ、友人知人もいないこの学校……野球のない不毛な三年間を過ごすためだけに。
しかしココのやつらがチャンスをくれた。
あまりのしつこさに腹が立つこともあったが、コイツらがいなかったら今日こうしてマウンドに立つこともなかった。
甲子園に行くという夢は遠い夢のままで終わったが、僕にとっての最後の夏は――
「――おい、なにやってんだよ!」
顔を上げると俊夫が不思議そうな顔で僕を見ていた。
そして輪の中心にいた酒井が「早く来いよ!」と手招きしている。
不意にその人垣に向かって「ダイブしたい」という衝動がこみ上げてきたが何とか堪え、軽く手を挙げて応えた。そして足元のロージンに手を伸ばした。
「……!」
ロージンを摘み上げた指先が歪んだ。
慌てて顔を上げるとなにかが頬を伝う感触があった。
僕はセンター方向を振り返り、帽子を目深にかぶり直すと、誰にも気付かれないようにそっと目元を拭った。
もう少しココで野球がしたかったな――。
ベンチ前で僕を迎える仲間を眺めながら、そんな虚しい思いが頭に渦巻いていた。
県大会敗退から一ヶ月。
夏が終わるということの本当の意味……それが今ようやくわかったような気がした。