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ケモナー

 「どちらにしろ いざとなったら私達が突入しますので 大丈夫ですよ でも転移者は出て来ないかもしれませんが」


 「駄目じゃん!」


 「颯爽と現れ姫を助けだしたい移転者は 恥ずかしくて出てこれないかと だから限界まで粘るのです」


 「わかったわ! 助けられたら何処に行けばいい? 

 部屋取っといて 誰も近寄らせないでね!

 最大級のフェロモンをぶつけてやるわ!」


 「お嬢様 やる気まんまんですね」





  (カジノ 元諜報部隊幹部)


 あの魔法使いの足取りを調べたが 本当に門を通っていない 王都の情報はまだ来ないが 3年で地下組織や情報網はほぼ壊滅だ

 古い情報が出てくるか

 凄腕の闇魔法使いが目をつけられない訳がない

 さらにあれ以上の闇魔法使いの師となると話が回るはず

 闇魔法使いといえば旧教国か


 まさか目的を知って向かえによこした?


 ありえん! 巫女が来たのは2日前だ 遠い教国では間に合わん


 は! 王都を出る前から 狙っていたのは事実だ! 出てすぐなら間に合う!


 これは慎重に配置せねばならんな




 「人事部長 ミカン様がいらしてます」


 「お通ししろ」



 「ゆっくり出来ましたかな さ

 お掛けになって」


 「ありがとうございます 素晴らしいホテルでした

 元気がありあまってしまったので 森に狩りに行きました 

 その素材を見積もって頂けますか?」


 「それは良かった 

 素材ですか カジノの地下には

巨大倉庫、解体施設もありますので 大丈夫ですよ

 何を狩ってきたのですか?」


 「良かった ワイバーンです」


 「は?」




 「護衛さん 10mくらいだったけど 大丈夫そうかな?」


 「大丈夫ですが 準備が必要かと」


 「はっ! ワイバーンですと!

あの空飛ぶ? 10m以上? 騎士団総出でも被害は甚大な?」


 「ドサッ」 肉50kg


 「はい これお裾分け分 めっちゃ旨いよ」


 「護衛にもあげたけど 取り上げないでね」


 「人事部長!  今地下に準備するよう伝えますので その間 お話を進めて下さい

 ミカン様のフォルダは時間調整付きですのて急ぎませんが」


 「! 時間調整付き!


 失礼いたしました 貴重は素材ありがとうございます」


 「査定班に伝えに行け」


 「はい」


 


  人事部長

 (ヤバいぞ 本物の魔導師かよ

 実力が本物なんぞ国内に数人 

有名人ばかりだぞ! 本当に本部からか?)

 

 「いや~ お若いのに お見事としか申し上げられない さぞや名の知れた師匠がいたのですね」


 「なんか前の戦いで教国から流れて来たらしいよ 

 で 免許皆伝しに 教国の本部ってところに修行に行ってる間に 私の商会がやられてしまってね


 本来はマルクを殺ったらじじーの教国に行く予定だったのさ」


 「それはそれは 教国なら名前もしれわたってはいませんね」


 「そりゃ闇だしね 俺も本当の名前も出身も知らないし じじーに育てられて 商会を乗っ取った矢先でさ~ 参ったよ


 落とし前つけたら帰ろうと思ったらさ じじーが辺境ギルドの仕事手伝ってから帰ってこいってさ」


 「!! それはお若いのに苦労しましたな」


  (教国の工作員で間違いねー! 商会乗取りに王都に来てた工作員は他にもいる

 巫女は悪党がほっとく訳がないから 絶対に人手が足りなくなると)


 (これは陽動に回しても 本体に戻ってくるな 本人も行き先は教国なのだから 糞! 支配人と相談だな)


 「ええと 仕事のほうなのですが 近いうちにちょっと大きな仕事があるのですが まだ配置が決まって降りませんが

 教国まで届ける荷物の護衛だと 帰るついでにぴったりなのでは

 と思っております」


 「それはいいですね でもそちらの盗難の解決は出来ないかもですよ?」


 「いいのですよ ワイバーンでしっかり儲けさせて頂きます」


 「それならいいのですが それ じゃそれまで また何か狩ってきたほうがいいかな?」


 「おお それは助かります! 闇の商品は冒険者に依頼する訳にいかないもので」


 「じゃ 今から行ってくるよ」


 「え! 今からですか?」


 「休憩所に泊まるよ 本当は黒熊食いたかったんだよね あと街じゃ勘が鈍ってしまう 護衛はいらないよ」


 「わかりました また同じ時間でお願いします」


  

  


  (秘書)


 「こちらが解体作業場です そこの水路の奥に置いて下さい」


 ドサッ (回りざわざわ)


 「! 次の搬入をお考えなら 解体作業がありますので

 明後日から新たな搬入になります

 後このリストが出来れば狩ってきてほしい物です 


 後 回復魔法や整体魔法は得意ですか?」



 「ん~ 基本ソロの活動だから人にしたことないかな」


 「禁薬魔法や房中術は?」


 「薬はだいたいいけるけど 房中術出来るけどソロに関係ないからね」


 「錬成魔法や精神魔法は?」


 「そりゃ闇だもの使えるさ」

 

 「女は年上でも年下でも大丈夫?」


 「へ?」


 「大丈夫っ?」

 

 「まあ」


 「   ケモナー?」


 ボソボソ

 「んな言葉まで持って来んなよ


 考えたことないよ」


 ボソボソ

 「ウフフ メイドはお好き? 転移者さん」


 ボソボソ

 「! 何言ってんだテメェ」


 ボソボソ

 「駄目よ ケモナーはわざと出回るのを禁止した言葉なの その意味わかるわよね?」




 「知らんな! もう行く じゃあな!」


 (ふふふ可愛い バレバレよ どうしよ 黙っててあげるから 第二婦人にしてもらおうかしら)








  メイドめ! 何処にでも潜伏しやがって 

 まあどちらにしろ 

 もう尾行が尾行じゃなく襲いに来た時点でバレバレなんだが 面倒だからさっさと出てきた

 

 これは勘対策しないとな~ まずいな メイド部隊は皆 勘スキル持ちと判断するしかないな


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