身代り
はあ~ 良く寝た 若い身体も慣れて 長時間寝れるようになった
頭が超すっきりしてる なんだろ まあいいや
朝食食って 森でリフレッシュしたい気分 若いって最高!
おお~ セレブな朝食 夢のようだ スクランブルエッグうまっ! 今日はパンにしたけど
納豆があればご飯もいいな ご飯と醤油があるから 絶対あるはず
「おはようございます ミカン様」
「今日も護衛ご苦労様 今日は森に遊びに行ってくるよ」
「森とは魔境ですか?」
「そう 散歩がてら黒熊を刈ってこようかなって」
「魔境は初めてでしたね ブラックベアーはかなり奥になります
その間も高レベルの魔物が群れでいますので 高レベルの冒険者パーティーを雇わないとなりません ソロの散歩では無理があるかと」
「あなたは優秀ですね でも大丈夫 ここにくる前に隣町から森に入って休憩所まで行きましたから」
「! さすが高ランク魔導師ともなると 魔境を散歩ですか 凄まじい」
「魔導師ではないですよ 闇落ちの師に教わっただけです」
「私は門までしかお供出来ません 冒険者の登録も御済みで?」
「何を言ってるの? 私たちが門を使うわけないし 冒険者に入るわけないですよ 後で素材買ってもらえます?」
「え? 門も使ってないのですか?」
「そりゃそうでしょ 私のような闇落ち魔法使いは 国籍もありませんからね その手の仕事にうってつけです」
「今回は私がいますので門の外までお送りします 顔パスで調べられませんので大丈夫です
夜の打ち合わせまでは戻って下さい」
「わかりました 余裕で戻れますよ」
さて 初めて門に来ました でかいね 騎士団の詰所あるけど大丈夫か?
「おう! 今日の門のバイトはお前か」
「もう少しで交代だ 何でお前が朝から」
「うちの客の薬師が魔境に初めて来るもんで 採取したいんだとよ 浅いとこで散歩してくるわ」
「浅いなら騎士団も訓練してるから大丈夫だろ 行ってきな」
「なんか刈れたら分けてやるよ」
「おう またな」
「ここら辺で夕方また来ます」
「ほいほい じゃ行ってくるね
あ これ最後の黒熊肉 フォルダ時間止めてるから 大丈夫だよ」
「!フォルダの時間調整! 貴重な物ありがとうございます」
「それじゃ」 ピョーン
「数えるほどしか聞いたことない フォルダ時間調整 あの身体能力 本物の闇魔導師だな」
いや~ なんか色々やらかしてるみたいだけど気にしない~
もう気分爽快 最初の丘によってくか やべ 隠蔽かけてと 騎士団に見られたくないし
そうだ採取なのに物ないとおかしいね どう探せばいいのか 一応 冒険者ギルドで資料は読んでわかるけど
浅い所にある 珍しい薬草で 辺境にしかないもの この上級ポーションに使われる薬草ね
マップで検索 浅い所にはないね 乱獲だね
丘までには~ ないね ちょっと乱獲しすぎ
丘から 結構行かないと無いぞ
シーズンじゃないのかな?
まあいいや 少ないと沢山取らないで済むし サクッと終わらそ
お 近くにワイバーン飛んでる
近づいて 20mm ちょっと多めに打った
フォルダに入らないね
あ 隠蔽解除 脳内の他の魔物を全て魔力変換 ゆっくりね
その間に採取するから ワイバーンの横に結界晶おいて
採取終わったし 丘でワイバーン食ってみよ
脳内解体 食う分だけ ちょっとこの丘に別荘欲しいね とりあえず 今日はバーベキューだけ
まず魔法であずまやを石で作り
テーブルと椅子も石で作る
久しぶりに想像魔法 えい!
炭とコンロ、網、トング、缶ビール
まずは塩コショウで
うま! 一番かな? 黒熊と違う味だから 同じ一位
いや~ 最高だね 思えばここに転移してきて あっという間だったな あそこであんな感じに寝てたんだろうな
「あんな感じって! 転移してきてるよ!」
学生だな 男だよな なんか男装してる女の子かな
まあとりあえずバーベキューの続き
ワイバーンはヤバいね魔力が高いのかな 普通の人間が食っていいのかな
転移者は一人じゃなかったか?
これはチャンス! こいつに表に出てもらえば 探されない?
こいつを上手く誘導してあの女に会わせば
こいつはいい 俺は転移者だけどアドバイザーって事にして 転移者を助ける役目ってことで
あ 起きてきた 最初が危ないからな
「おーい 俺は異世界転移者のアドバイザーだ 夢でじじーに目的か何か言われたか?
よく聞け! 身体がまだ出来てないから 色々知ろうとすると頭パンクして 死ぬぞ!
色々教えるから 身体が出来る前は少しずつ慣らしていけ 大体一週間くらいだ
まずは スルーして 肉食え肉 うまいぞ~」
「思った事は口に出せ 考えると回りの情報を集めてしまう 教えるから口に出せ
まずこの肉はワイバーンだ こんな奴だ」
「ドンッ!」
「ビクッ!」
「とりあえずファンタジーって奴だ魔法で出し入れしてる 柔軟にスルーしてくれ」
「じじーに何か言われてると助かるんだか?」
「よく覚えてない」
「そっか まあ身体がこの世界に慣れて来ると思い出すから安心しな
それより食え食え 肉は嫌いか?」
「いえ 大丈夫です 言葉はどうなんです? 日本語ですよね?」
「ここには 古くから日本人が来てて 日本語が母国語になってるよ 食事もまあまあ普通だぜ
ただ 移転してきても不安ですぐ情報を集めてしまう すると今の高性能な脳は鑑定みたく 大量の情報を脳内に入れるため 頭がパンクすんのよ
若いのは俺は大丈夫とか 負荷をかけたほうが強くなるとか考えて 来た日に死んでる
移転者の9割がすぐに死んでしまう だから アドバイザーが
必要なのよ まあ神の使途みたいなもん 身体が出来れば消えるから」
「で 鍛えなくても 世界最強の身体になるから ゆっくりしてくれ
使途の俺も同じ身体だから経験済みだから
歳は?」
「14」
「性別は?」
「男!」
「良かった 間違う前にきいといて」
「間違うな!自分だって女顔のくせに!」
「苦労したみたいだな 安心しろ おとなしくしてれば最強の強さが手に入る
俺は使途なの外見は関係ないし
魂で見るから 性別はわからんのよ
後 俺も最近こっち来たばかりだから 鑑定も練習中でまだ人物鑑定ムリだから
プライバシーは心配すんな
人物鑑定はすぐ死ねるからすんなよ」
「あ! 思い出した! 夢で使途の事言ってた!」
「だろ 安心したか?」
「良かった パニックで本当に深く考えるとこだった」
「危ないな いつも深く考えこむほうか?」
「うん 本が好きで あまり人と遊ばない」
「よく聞け お前は自由になったんだ 最強の魔法師の力を持ち
暴力をはね除け ワイバーンみたいな高く売れる魔物は簡単に刈れる 仲間も選び放題 好きなことが出来るんだ
小さな事はスルーだ 最初は俺がフォローすっから」
「なんか楽しそう あとワイバーンの肉うまい! こんなに量食べた事ない」
「それはな魔力に変換してるんだ」
「へー」