神 そのに
「神じじーなのに?」
「どっかの妖怪みたいに言うな
ん~ もうここの情報は外に出んなら 少しくらい話してやるか」
居酒屋のマスター?に酒とつまみを注文
ここはカウンター横のテーブル席 転移からずっとここで飲んでる
やっと意識がはっきりしてきた
これは現実だと ただ 店内がおかしい 白い居酒屋チェーン店みたく低い壁で仕切られていて
隣とかの客も見えるが ピンぼけ?みたいな?何かではっきり見えない あと通路はあるが壁見えない どんだけ広いのよ
「じろじろ見るでないわ」
「ここはあんたらの世界か?」
「日本じゃが空間をいじってあるの 何から話すか とりあえず飲みながら話すか
まずは 巫の能力や個人の才能はワシは手をだしておらんのよ
人間は作ったが魂は外の神からもらって来るのよ 自分で作れるならお前みたいのを選んだりせん」
「え? 創造神でも無理なの? って俺魔法使えたの?」
「創造神は命は作れるが魂は作れん 作れるのは輪廻を司る最初の神だけじゃ
そもそもワシも神でも 人が何度か進化して神格を与えられた神族じゃからの
で魔法使いでもこの世界には魔力がない」
「え? 神っておとぎ話じゃないの」
「言ってる意味がわからんが まあこの世界で神になってはおらん おとぎ話な話しも後で話す
まずは 輪廻の最初の神 ここでは輪廻神と言っとくか お前やワシも何度も輪廻を繰り返し
魂の格 魂の性能を上げておる」
「あんたも神の格を上げるのに輪廻の輪に入るのか? 不死じゃないの?」
「生物ではないの 役目が終わると輪に加わるから 悪い事でもない まあ生物にもなれるがの
だからワシらに比べたら神は本来 輪廻神しかおらんのよ」
「って じじー創造神って何人もいるのかよ」
「実際 時限の関係 数えきれんの 数は輪廻神以外知らんじゃろ」
「輪廻神ハンパないな!」
「輪廻神と言っておるがの ワシも会ったことないわ
あのな 宇宙の始まりビッグバンあるじゃろ
あれをやるのが輪廻神 それも今まで何度もな」
「マジで!」
「凄いじゃろ ビッグバンを起こすのじゃから 外の存在 ワシにすら想像出来んわ
まあ それでの 地球みたいな色々な星が出来るわけじゃが
地球 いや宇宙に魔法なんてないんじゃ いわゆる天然物 地球以外にも 色々生物もいるし 外の人類もいる でも魔法はない」
「じゃじじーは 外宇宙から?」
「まあ半分正解じゃな 違う宇宙の星で生まれ 途方もなく輪廻を周り その宇宙が終わり神格を与えられ
新たな宇宙の星へくるのじゃ
なんか 話しが飛びまくりじゃが
実は魔法のない宇宙はほとんどないんじゃ 理由は人類が繁栄する確率が恐ろしく低い 魔力がないのでワシらも手が出せん ワシらが出れば地球みたいな星はすぐ作れる
あえてそうしないのは
魂の格を上げやすく鍛えやすいから お主らも魔法があればと思ったじゃろ
魔法があれば楽に発展出来るじゃろ じゃがな 楽なら格はあがらんのよ その星の寿命も短い
魔法宇宙では神が星をテラフォーミンクするから
人類はいっぱいいて宇宙戦争は当たり前
銀河ごと吹っ飛ばすのよ
ほんで 人類の魂の格はその星の神の力になる 早く滅ぶと格も上がらん
と言うことは神のいない天然物の星は 星なし神たちには絶対に手に入れたい物なのじゃ
許可をもらった神々たちが殺到する
そうなると当然争いが生まれる
ヨーロッパ、アラブ、インド、中国、南米、日本 色々な神話の神
記録に残らない野良神 そして魔神
その戦いに買ったのがあのマスターじゃ」
「はあ?」
カウンターに居る あの若いイケメン?
「あそこのカウンターの?」
「見えんじゃろ 地球の神はマスターと言わんと怒るでな」
「白い居酒屋チェーンの定員にしか見えん ってここはあの神が作った空間なのか?」
「マスターと言え 消されるぞ」
『転移者にそこまで話すとは感心しませんね』
「記憶を持って行けんから安心せい」
「頭に入られると格の違いが確かに段違いだわ」
「そうじゃろ 人類全ての信仰神の真の姿じゃ 戦いで全ての信仰と現在までの人類の格を背負っておるのじゃ ワシなんぞ足元にも及ばん」
「そいでの 星を手に入れたい者たち 星が滅んだ者たちは 格が上げられんから ずっとヒラ神か やけをおこして魔神落ちするのよ
そやつらの抗議で 輪廻神様が異世界に星を作る許可をくれたのよ 異世界でもうまくやれば格が上げられるからの
そして膨大な抽選と審査の結果ワシも選ばれた訳よ この居酒屋の客皆がそうじゃ」
「おお~ って多いな!」
「じゃがの~ 問題はたくさんあるのじゃ 人類が住んでる星なんぞあるはずがなく
テラフォーミンクで作るしか無いのよ 神力全開でな
ワシも本来なら全盛期の身体なんじゃが 神力を使い過ぎると老ける
あと 作った大地に魔素が残る
格の低い人類には有害じゃ
じゃから浄化装置の魔物を用意したのじゃが 人類が死にすぎるのじゃ
死にすぎても 魔物に一気に浄化してもらって 氷河期にしてやり直すのもあるのじゃが
ヒラが長く闇落ちしそうな神は早く繁栄させて
格を上げたいのじゃ だから 輪廻神に転移システムをお願いしたのじゃ」