妖狐
(馬車横)
ヤバい！ 話しに夢中で盗賊が無力化されてる
(盗賊)
(糞！ このままでは全滅だ)
「全員逃げるぞ！」
女
「もう 遅いわよ 長引かせるよう指示されていたけど 逃がすほど甘くはないのよ
中級魔法使用許可 頭と二人くらい生かしておきなさい」
(馬車横)
しゃーない 逃がしながら 俺も逃げるぞ
盗賊の魔法使いの後ろから 防御魔法、強化魔法、回復魔法を付与 今のうちに逃げろ
盗賊の魔法使いは強制魔法使用の脳死とみせかけて証拠隠滅
メイドが護衛置いて遠くまでは追跡しまい
メイド部隊
「くっ！ いきなり強くなった」
女
「盗賊魔法使いが限界以上に付与かけて仲間を逃がすとは さすが辺境の盗賊ってとこかしら
(あの防御魔法は広範囲魔法じゃないと駄目ね まあカジノが頭なのはわかってるから逃がすか)
深追いしないでいいわ まだ生きてる盗賊にトドメを刺して終わりです
一人馬で辺境警備隊に走りなさい」
馬車内
(あれ～ 居るはずなんだけどな～ はっ！
もしや 私の姿が見えなかったのが出てこない原因！
母譲りに磨きがかかったプラ チナホワイトの妖狐族の末裔 お父様も大絶賛の耳としっぽ
お父様は転移者なら絶対にこの耳としっぽを見れば 確実に落とせると言っていた
確かにお父様はやつ(母)をよくもふもふしていた
女
「お嬢様このまま村へいきますか？」
馬車内
「ん～ いや辺境のじじたちに会いに行くわ～ 居たはずなんだけどな～ 今は会えない気がする 外に出ないのが失敗だったわ」
女
「辺境伯と冒険者ギルド長ですね 外はまだ危険ですが 効果的ではありますね ご主人の溺愛ぶりと転移者好みの容姿ならば 巨乳派でなければですが たしかに転移者ホイホイにはなりますね
(まあお嬢様が興味を持つ時点で悪党ではないはずですから)」
馬車内
「貧乳言うなし！ 控え目なんだよ控え目！ Cあるし！
お母様がたもお父様の好みは大きすぎない方って言ってたし！
ホイホイ言うな！」
女
「それはきっと爆乳より小さいほうがいいと言ったのだと思われます」
お嬢様
「知ってるよ！ お母様がたみれば皆巨乳だよ！あんたも含めて！」
女
《ポッ》
ノグチ サクラ お嬢様
「ポッじゃねえよ！ お母様がたの中にはお父様に会った時は小さかったのもいんだよ！」
ノグチメイド部隊 総隊長
ノグチ=リサ
「種族的な少数派ですけどね 種族的に大きくならないのを大きく育てたご主人が凄いのですが
勘ではどうなんですか？」
「うっ！ だ 大丈夫だと思う
このくらいが好きと言ってくれると思う それよりも なんか他の男のような性欲が混ざった感じが薄い？」
「転移者の居る方向の勘を聞いたのですが」
《ボッ！》
「その流れで聞くなアホー！」
(村はずれ盗賊アジト)
やっと戻って
あれ～？ 勢いで助けたけど必要か？ 身代り作戦だから俺と似た容姿の死体と入れ替わって
身分証を使って町へ入り商売でもと思ったが
死体は全部埋めて無いし 女の子は牢に入れられてるけど
もしかして女にも変われるのか？ 出来そう？ 出来たとしても服とか色々問題多すぎだな 女やったことないし でも 必要になるかもしれんから今度試してみるか
(盗賊)
「糞！ 諜報部は何してやがるノグチ商会があんなにヤバいって
何で言わねえんだよ こんな人数で女どももさばけねえ 魔法が効いてるうちに 本部に応援を呼びに行け！ 盗賊業はしばらく廃業だ！」
100人はいたのにもう警備隊員の5人と盗賊部隊の3人しか残ってねえ 傭兵部隊と冒険者部隊は全滅
責任は諜報部にとってもらうぞ
(男の死体を探す男)
え！ 廃業しちゃうの？！
まあ だんだん面倒くさくなって来たからいいけどさ
とりあえず 全員にスタン
(バチッ どさどさ)
報告に走ったのは～ ほいっと！
ジャンプしてスナイパーライフル7.62mmっと
さてと盗賊から死なないほど魔力抜いて～ 魔力操作覚えてよかった
ん？ 死んでるね
どこまで抜くか適当は駄目だね これは人間鑑定が出来るようにならんと駄目か 一人ずつやってて良かった 魔法職じゃないと魔力少ないのかな 面倒くせ～ 頭 以外は全部抜いちゃえ
頭は魔法で穴掘って首下埋めてしまえ
女たちは～ 汚いねグロいね なんか首輪つけてるね カジノの地下で見た奴隷首輪だね 可哀想だけど 面倒みれんし なんか感情が薄いな
快眠魔法、洗浄魔法、解毒魔法、回復魔法、中絶魔法、っと 魔法書読んでて正解
襲われたのは夢と思ってくれ
あとは警備兵にどう知らせるか？
遺留品と手紙かな って信用するか？ こちらの存在を疑われる
俺の存在に気がついてる奴らがいたな
(兵士待機村の酒場)
ちょうどいい時間帯かな ここで ちょっと緩めにかけた隠蔽で
つまみ食いして気がつくようなら
手紙と遺留品を落としてみる
コソッ と潜入 ってウエイトレス皆こっちチラ見してるよ！
全員メイド部隊かよ！ 怖ぇーよ！ つまみ食い出来ないよ！
奥から綺麗なおばさん出てきたよ！
ギリ見えるか見えない所に手紙と遺留品を置く
ヤバい！メイド全員の殺気が！
逃げろ！ 隠蔽最大！
ウエイトレスよりなんとか先に表に出る
酒場
確かにさ 隠蔽でなんか置いてったらテロリストだよ
あ 綺麗なおばさん出てきた こっち見てるよ 殺気はない？
微笑んでる 怖いよー！
(酒場)
ヒソヒソ 「危険性はないのね」
「はい、装飾品が何点か あと手紙が」
カサカサ
「！ 大至急これをリサ総隊長経由で辺境伯の下へ！」
(これは奥様方に良い報告が出来そうです)
(カジノ)
いや～まいったまいった とりあえず飯でも食って～
新たな作戦考えんとな～ 半ホームレスのおかげで 家決めなくていいのは助かるけどさ
いい加減 宿無しはなんかね～
次の日仕事もなく 疲れ知らない身体だから ゆっくりしなくても平気だけどさ～
これはこのまま次の街に行ったほうがいいかな～ ってまた情報収集からすんのも面倒くさい
悪党側からうまく潜入かな～
最初から偽って商人するなら悪党だよな
そうだね 本来ブラック企業で悪党ん所で働いてたんだし 十分悪党だね
よし！ 何故かカジノでは人手不足らしいから身元不明でも 魔法使いなら簡単に入れそう イカサマディーラー出来そう
面倒なら容姿変えてやり直すさ
じゃカジノの高級ホテル貸してくれるようだし 酒とつまみもらって部屋で飲むか ルームサービス使えないんだよね サービス悪いな
ロビー凄いね 一般人には一生縁のないとこだね
ってなんでメイド部隊がいんだよ！
って！ なんだあれは！
サクラ
《ビクッ！》
リサ
「どうしました？」
ヒソヒソ 「近くに居るわ！見られてる」
「くっ！目線が多くてわかりずらい お嬢様はただでさえ犯罪奴隷商ホイホイですから」
「ホイホイ言うなし 探しては駄目逃げるわ この暑い視線は釣れたかもしれないわ」
(ロビーの端の柱の影)
なんだあれは！ さすがファンタジーといった所か あの毛色 妖狐族か馬車内に居た奴だな ヤバいオーラが出てやがる！
綺麗過ぎる容姿に控え目な胸 細い身体には巨乳は似合わん！ 耳としっぽのもふもふはヤバいな
目が離せん あの可憐さであの話し方のギャップはヤバい
こりゃ若い奴には目の毒だな
枯れてないと危ない所だった
さっさと上いこ～ 酔いがさめちゃうよ～ スイートは危険だからまん中あたりで～
サクラ
(居なくなった やはり肉眼で見られると隠蔽でもわかるわ 濡れちゃったじゃないの！)
リサ
ヒソヒソ
「お嬢様はしたないですよ」
「言うなよ！察しろよ！」
「急いで部屋へ行きますよ このフェロモンにあてられた男たちは正気を失うわ メイド隊囲め！認識阻害魔法と消臭魔法急げ」
「臭くねえよ！ 無臭だよ？！」
「効果は分かりませんが念のためです」
(ホテルの空き部屋)
しっかし こんなおっさんの一般人捕まえてどうするってよ
もう色々な物はあるような世界で 魔法やスマホがあるからなおさら利用価値ないってのに
まあ マップに登録しといたから近づいたら分かるだろ
ホテルの設備も全部魔法具なんだね 冷蔵庫もあるし目覚ましもあるし 風呂トイレもまんまホテルじゃん 快適～ 転移者ありがとー
さてと寝よ～
