想像魔法?
あら~? 何処だここ? 小高い丘の上? 近くにこんなとこあったかな?
昨日は一年ぶりに飲めない酒で酔いつぶれたはず って仕事! 何曜日だ!?
あぶない 飲むから休み前だった たしか 仕事帰りにいきなり飲みたくなって 何故か知らない居酒屋? に入って? あら? なんか記憶がおかしい 注文とか いつ座った? 酔ってるし隣のじじーとめっちゃ意気投合してるし そこから記憶がない。
ぼ~ っと周りを見る なんか見晴らしのいい丘の草花の上に寝てたようだ は! 財布はある カバンもある スマホもある げ! 県外か~ 場所がわからんぞ
とりあえず移動するか 見晴らしがいいので遠くになんか変な施設が見える
「ヤバいな30kmはあるかも 遠い ん~? いやいやこの状況おかしいだろ!」
って なんも思いだせん! 俺が住んでたのはかなり田舎だったが 50年も生きてれば違和感に気がつく 道路が少ない アスファルトじゃない あんな山脈ないぞ
とか 考えながら とりあえず歩いているが 天気よくて昼間で良かった まあ少し暑いかな
30分くらい歩いて 困った 水がほしい まあ二日酔いにならずにこの体調ならいいほうなんだが
なぜか好きなアイスコーヒーのペットボトルが脳内に鮮明に写し出される 何故か原材料のとこまで鮮明に 余計に喉かわくだろ
!
ボト! コロコロ・・・
「は?」
上を見る 周りを見る 森だね
手に取ってみる 新品だね 賞味期限も大丈夫 それよりも脳内から抜け落ちた本物だとなぜか 知っている
まあ 飲むけど まあ自慢じゃないが 貧乏育ちなので 腐りかけも 拾い食いもなれたもの まあ脳内で許可でてるし
くそうまい まず休憩 タバコ~タバコ~ と 無いし ライターも無いし
昨日の居酒屋に忘れたか~
って 50も過ぎれば異常にもあまり慌てることもなく まあ今まで最底辺の人生で学もなく 野垂れ死ぬしかなかったので 考えるのをやめた
「ガサガサ!」
左前の茂みから 熊が出てきた 距離10m 体長2m以上 うわ~
即襲ってきた うわ~死んだな~ 痛いのやだな~ と走馬灯のようなゆっくりとした時間内で他人事のように
近くに来ると軽ワゴンくらいあるぞ こんなん猟銃でも無理だろ 米軍の20mmくらいの
と また鮮明に脳内に現れ発射される
「バシュ!」
眉間から後頭部に血と何かを撒き散らし 銃声はしない
「ドサー!」
巨体が滑りこんでくる
目前で止まり 動かない
「は?」