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Ⅶ
「あぁ、あなた達には、そのように見えるのですね」
ふわっと笑いを含む声が聞こえ、その声は続ける
「では、数を数えます
イーチ、ニー…」
僕は、手を繋ぎ
彼女の顔を見る
大丈夫、きれい
僕の顔も…
「ひ、!」
と言って、彼女は僕の手を振り解く
え?何故?
カウントダウンがされているのに、彼女は僕の手を振り解く
『…お、にが、き、ますよ』
僕は、どうすれば
と思ったその時
キュルキュルと何かが巻き戻るような音がして
「ニゲテ、ニゲテ、ニゲテ〜」
という、声が聞こえた