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僕をあなたのファンにする手段  作者: 降井田むさし
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Black&me

洋服はだいたい黒が多い。


黒ではなくても、黒っぽいという言葉で表せる色、ばっかり着ていた。


たまに地味ではない色も、無性に着たくなる。


ピンクの靴とか、赤いセーターとか、赤いTシャツは、ずっとお気に入りだった。


ただ、逆に青とかが着づらいというか、自分に合わなそうだから着ていない。


ブラックが一番好きなわけではなくて、他にも好きな色はあるが、洋服となると、ついついブラックを選んでしまう。


逃げといったら逃げだが、逃げじゃないといったら逃げじゃない。


ホワイトは、昔は着ていた。


でも、どうしても汚れが目立ってしまうからやめた。


どんな色を選んでも、すぐに黒に戻ってきてしまう。


結局、行き着く先は黒なのだ。


チョコレートはブラックも好きだが、ホワイトも好きだ。


どちらかというと、ホワイトの方が好きかもしれない。


買うときには、ホワイトを多く選んでいる気がする。


コーヒーは、コーヒー自体が好きじゃないから、ブラックとか関係ない。


飲むと体調が悪くなるから、ブラックとか関係なくコーヒーは飲まない。


ブラックホールは興味はあるが、飲み込まれたくはない。


ブラック企業は、好きなわけがない。


ブラックリストには、載りたくはない。




これらのことを踏まえて、僕をあなたのファンにする手段を考えるとしたなら、ブラックコーヒーを一気に飲み干してから、ブラックな一言を言えばいい。


体調のせいで、ブラックコーヒーが飲めない僕だから、一気に飲み干している人がいたら、尊敬してファンになる。


あんな苦いものを、一気に飲み干すのだから、変人は確定だ。


それに、普段は優しそうな人が、急にブラックなことを言い出すのも、好きなんだと思う。


基本、常識を外れていたり、常識を逸脱している人が、好きなのかもしれない。

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