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歌詞をあつめる  作者: モノ カキコ
8/10

白い腹


1


分厚いガラスに隔たれた


場所にひとりで立っている


喧騒は聞こえず


かわりに囁きも届かない


時折曇るので文字を書く


何語なのかは分からない




白い腹を見せて


無防備に散るのは ああ、きっと


今まで書いた文字なのだ




都合が良いよな「大丈夫」なんて


人々の群集は いつでもぼんやり黒くって


焦点が合わずに 虚像を結んで


誰が誰だか疑わしい


平気な顔をする以外に


「大丈夫」の表し方を知らぬのは


私が悪いからなのだ 多分




2


知らないところに行くならば


必ず何かを手に入れる


深い深い音がする


こちらの側から音がする


潜るように絵を(えが)


呼吸が途切れてしまわぬように




白い腹も護らず


無防備に走るのは そう、ずっと


無知なりの足掻きであった




都合が良いよな「大丈夫」なんて


人々の群集は いつでもぼんやり黒くって


焦点が合わずに 虚像を結んで


誰が言ったか疑わしい


平気な顔をする以外に


「大丈夫」の表し方を知らぬのは


私が悪いからなのだ 多分




でも 美しいことよ 傷付くのは


どこからともなく聴こえた声は


誰の言葉であったろう








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