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いとし いとしの
1
あなたが笑うと 普段の声より
2センチくらい高くって
10パーセント澄んでるの
あなたの肌のその透明は
露を含んだ山荷葉
きっと気づいていないでしょ
雨催いの縦糸を
はしる電線の横糸を
あの日と同じ気持ちで
見つめられたなら
思い出せるはず
あなたへの愛しさは
あなたの弱さゆえ
夜が愛しいのは
昼があるゆえ
一挙一動に
一喜一憂してた
わたしを笑ってよ
笑ってよ
くちびるに添える歌はさえずりのように
2
相変わらず 会いたい相手に
会いましょう 会いましょう
あかるい秋の あさって 朝
アルバム帳の中のわたしが
睨んでる 生意気に
混沌とした未来に怯えて
宝石もガラス玉も
わたしにはおなじこと
愛情も憎しみも
得るのも失うのも
わたしにはおなじこと
つま先から染みる水は
みるみる足を伝って
あなたの綻びを
思い出してしまう
一挙一動に
一喜一憂してた
わたしを笑ってよ
笑ってよ
この冷たさをどうしたらいいか分からない
あなたはまだあなたのままですか
会いましょう
あかるい秋の あさって朝




