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歌詞をあつめる  作者: モノ カキコ
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いきさつ

表現活動をしている人が好きです。


自分の持つものを具現化して可視化して、決して楽しいだけではないその道を真っ直ぐ見つめて進んでいる人。そういう人は本当にきらきらと美しくて、私はどうしても心が動かされてしまうのです。


幸いなことに、私は音楽活動をしている二人のアーティストさんとコラボして、歌詞をつくる機会に恵まれました。

本来、私は詩があまり好きではありませんでした。自分の書く小説作品の文体はしばしば「詩的」と言われるくせに、「詩」というジャンルを定められてしまうと途端に迷子になってしまうのです。抽象的過ぎて何を言っているのかがよく分からないし、良い詩と悪い詩の違いもさっぱりでした。今もそうです。

最初に「歌詞を書いてみませんか」と声をかけていただいたとき、私は自分がそんな事を出来るのか不安でした。なにしろ詩の本質も知らない全くの素人なのです。アーティストさんの世界観の足を引っ張りたくないという思いもありました。けれど、音楽という自分が携わったことのない分野の創作に携われるという底知れぬ高揚も感じました。

私がその思いを伝えると、私よりずいぶんと年下のその方は、大丈夫ですよと誤魔化すこともお世辞を言うこともなく、丁寧に真摯に歌詞作りのポイントを教えて下さいました。


・世界観を決め、そこから言葉を引き出す

・感情(自分)と自然(周り)を書く

・歌詞の韻を踏む(Aメロ、Bメロ、サビを決めてそれぞれ文章の文字数を合わせるだけでも良い)

・テーマをしっかり決める


この方となら、変に遠慮し合うことなく本気で良い作品を作ることが出来る、ダメ出しも率直にしてくれると思えるアドバイスでした。自分が携わってみると、普段何気なく聞いている「歌詞」というものの難しさと技術の巧みさを知りました。今もできているのか分かりませんが、教えていただいたポイントは私の核となり自信へと繋がりました。信頼できる彼に本当に感謝しています。

その後、私は歌詞を書くのが楽しくなって、別のアーティストさん+編曲の出来るアーティストさんと組んでまた作詞に携わることが出来ました。本当に素敵で夢のような体験でした。


表現活動をするのが好きです。

私の命は表現に関わるとき最もかがやくのです。それは、文章でも、絵でも、音楽でも料理でもファッションでもなんでも。生きることの根本に表現があります。

作った歌詞たちは、最終的に曲になったものもそうでないものもなんだか愛おしい。なのでこの場所を私の生み出した拙い歌詞たちの置き場にすることにしました。

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