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テレビの大草原の小さな家を知っている人は多いけど ★ローラ・インガルス・ワイルダー

テレビのものはだいぶ脚色されて違うものになっているのです。

ただ、父さん役のマイケル・ランドンは個人的に大好きでした。

 何度も再放送された関係でテレビで実写化された「大草原の小さな家」を知っている人は多いけれど、あの脚本の内容的には、「プラムクリークの土手で」の設定を基本にして「シルバー・レイクの岸辺で」の内容や創作を混ぜたものになっているので、ローラ・インガルス・ワイルダーが書いたものとは少し違うものになっている。


 作品 No.5 「長い冬 上・下」

         作者 ローラ・インガルス・ワイルダー  訳 鈴木哲子  

             岩波少年文庫


 私は、最初の4冊は福音館書店から出ているハードカバーのものを持っている。これには地図が付いているのでローラたちが辿った道筋が一目でわかってとてもいい。去年私が旅行したカナダとの国境付近にある五大湖の近くの大きな森が出発点だ。今でもあの辺りには森と湖が広がっていた。飛行機の窓からローラたちが辿った土地の様子をしっかりと眺めて来たのだが、偶に四角に耕された畑が広がっているけれど、ほとんどの場所では広々とした草原や林の中に湖があちこちに点在しているように見えた。


ローラの青年時代と新婚時代のものは、岩波少年文庫のものを7冊持っている。アルマンゾの少年時代を書いた「農場の少年」だけは講談社の青い鳥文庫だ。そして、ローラが書いたものではなく最近になって出版されたもの、ローラのお母さんやお父さんの若い頃を書いた福音館から出ているクワイナー一家の物語を3冊買っている。


この大草原シリーズの中で私が一番好きなのはローラの少女時代の一番苦しい日々を描いている「長い冬」の上下巻である。


とにかく吹雪と寒さしか出てこないのに、読んでいる者をぐいぐいと引き付けて離さない。この書き手の力量には驚くべきものがある。そして開拓民の不屈の精神、助け合う心、工夫して生活を豊かに見せる知恵、家族愛、このシリーズを通して作者が訴えたかったものがすべてこの2冊の中に凝縮されているのだ。

「俺たちは負けないぞっ!」という父さんの叫びこそがアメリカを創って来たのだろう。


自分たちの手で生活用品を作って暮らしていく。生きる基本の詰まったシリーズです。ぜひ全シリーズ通して読んでみてくださいな。


学生の時に英語の授業でローラが結婚するまでを書いた「この楽しき日々」の英文和訳の授業があったのだが、私は何百回も繰り返して読んでいたので、英文を見るまでもなく翻訳することが出来た。(笑)・・・これって英語力ではないのだが、何故か「優」を貰ったことを思い出す。

アルマンゾが吹雪をおしてクリスマスにローラを訪ねて来るシーンで、父さんの茶目っ気が発揮されているシーンを先生がおかしな和訳をしたのを指摘したのが、その成績を貰ったポイントだったのだろう。

先生が教材としてその日に配った部分には印刷されていなかったのだが、先の展開を知っていた私にはそう訳してはいけないことがよくわかっていた。

本好き、本狂いでも、たまにはこういう儲けもののいいこともあるのです。




好きこそものの上手なれ・・ですね。

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