やはりノーラ・ロバーツから始めるべきでしょう ★ノーラ・ロバーツ
今回は恋愛小説です。
ハーレクインなどの恋愛小説にハマったのは、だいぶ歳を取ってからだ。ラブラブの濡れ場も軽いものからハードなものまで多々あるが、私はホルモンが高齢化を迎えているためその肝心な部分を読み飛ばすので、あっても無くても同じである。
自分の脳を少女漫画で作って来た者にとって、恋愛描写とハッピーエンドさえ楽しめればそれでいいのだ。
作品 No.4 「ポトマックの岸辺」
作者 ノーラ・ロバーツ 訳 森 あかね MIRA文庫
ノーラ・ロバーツの代表作であるマクレガーシリーズで、最初に読んだのがこの本だった。鈴木ゆかりさんが描かれた表紙イラストが気になって手に取ったのがきっかけである。
壺を愛おしそうに手にとっている若い女性。手作り好きの感性にビビッときた。しかし読んでみるとこれは職人の話ではなくて、恋愛小説だった。
しかし、これに出会った当時は、マンガのコミックスでも30分もあれば読み終わってしまうので、読むものが無くて困っていた時だったのだ。これはいいものを見つけたっ!と本屋に行ってマクレガーシリーズをあるだけ大人買いして来たことを思い出す。
この作者のノーラ・ロバーツがよく賞に入る本を書く世界的に有名な人だと知った時には、もう何十冊も彼女の本を読んだ後だった。
このお話に出て来るアラン・マクレガーは、女性へのプレゼント選びがなんとも上手いのだ。男性もプレゼント下手な人はこの本を読んでみるといい。きっと参考になりますよ。うちの真ん中の娘もこの本を読んで、ノーラのファンになった。やはりきっかけはアランのプレゼントだそうだ。
私が綾香の「のんびりとマンガを読む日々」を書いた時に、智樹にアランの真似をさせようとしたのだが、登場人物のキャラも書いている作者のキャラも違いすぎたので、とてもじゃないけれど真似をすることは出来なかった。残念である。
このノーラは、不思議系の話やサスペンス系の話も書くのだが、私が一番好きなのは日常の中で恋愛を描いたものだ。今まで読んだことのない人にノーラを勧める時は、必ずこの本から勧めることにしている。
ちなみにマクレガーたちの中で一番好きなのは、ダニエルかなー。愛すべきじいさまだ。
一度騙されたと思って読んでごらんなさい。すべてのマクレガーたちに出会いたくなりますよ。
ノーラの描くキャラは生き生きしています。この小気味よい性格は作者のものなのでしょうかね。