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みんなご存知「動物のお医者さん」 ★佐々木倫子

最初からあまり古いものだとどうかと思ったので、適度な古さのものを持って来てみました。

 今日はマンガのお勧めです。


作品 No.2 「動物のお医者さん」

       作者 佐々木倫子  白泉社


 この作品は、文庫でも再販されているので根強い人気があるのだと思う。

まだ読んだことがない人がいたら、人生、損をしていると言いたい。この佐々木倫子という人はシニカルな笑いが描ける人だ。佐々木さんの作品で一番好きなのがこの「動物のお医者さん」である。何度繰り返して読んだかわからない。


この作品の面白さを決定づけているのが個性豊かなキャラクター達だ。

キャラダチという言葉があるが、漆原教授と菱沼さんこの二人は真のキャラダチスターである。この二人を考え出した佐々木さんに敬服する。そして、この二人の周りにはその強烈な個性に振り回される愛すべき人たちがいる。


「真面目ないい加減さ」が巻き起こすドラマ。面白いですよーーー。読んでみてくださいな。


 「赤毛のアン」にはちっとも興味を示さなかった我が家の娘たちは、この「動物のお医者さん」にはハマった。なので、北海道への家族旅行が決まった時、最初に行くことにしたのが北海道大学の動物病院だ。ここの建物の前で写真を撮ろう!というのが主な目的だ。ポプラ並木とクラーク博士像は、二の次である。


最初に行ったのが有名なポプラ並木なのだが、老木になっていて危ないので立ち入り禁止の札が出ていた。それが何年も前の話なので、今はもうお亡くなりになっている木もあるのではないだろうか。その後「ボーイズ・ビー・アンビシャス」だったかな?のクラーク博士像を見に行ったのだが、北大の物は胸像で、教科書に載っている立ち姿のものではなかった。あれはどっかの丘のほうにあるらしい。


ここまでは観光客がわんさかいた。しかし、動物病院のほうに向かって歩いて行くと夏休みだったこともあるのだろう人っ子一人いなくなった。そして、歩いた。まだまだ歩いた。ものすごーーーく歩いて足が痛くなってきた時にやっと正面に動物病院らしき建物があった。後で地図を見たら、北海道大学の中に地下鉄の駅が二個ぐらいあった。どれだけーー。と言いたいぐらの広さだ。しかし菱沼さんの言う「獣医は地の果て」という言葉は、実感として身をもって体験できた。


病院の建物の前で家族写真を撮っている人など私達だけで、通りすがりの人にジロジロ見られたので、そそくさと写真だけ撮って帰ろうとすると、病院の隣に馬場があって、馬が一頭ぽくぽくと柵の中を歩いていた。「セリカだっ!」娘たちは大はしゃぎだ。セリカ呼ばわりされた気の毒な馬は、今も娘たちのアルバムの中で架空の鼻水を垂らしている。

この本は、動物が過度に好きでなくても読めますよー。

現に私は嫌いではないというタイプです。

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