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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

私の夢シリーズ

私の夢3

作者: ふじつぼ
掲載日:2016/11/08

入院中!!

真っ暗な空間。


『私』はそこにいる。


『私』は疑問なんて浮かばない。


だって、これは夢だと知っているから。


『私』の前には、標本が2体並んでる。


板に乗せられ、宙に浮いてる。


これが何かはもう知っている。


だって、これを『私』は毎日見ているの。


それは……その標本は……私。


1つは私が前を向いてる標本。


私の目は、光を映さない。『私』が死んでるようで怖かった。


『私』はそれから目をそらし、もう片方をそっと見る。


その私は背中向いてる。


『私』に見えるのは背中だけ。

さっきと違って怖くない。


いつの間にか、『私』の手は大きな大きなピンを握ってた。

標本に使うみたいなピン。


これから『私』は私を標本にするの。


だって、『私』は始めから私たちを標本だと思っているんだもん。


私たちは標本にされなければならないの。


『私』の腕があがってく。


『私』は嫌だ、嫌だと叫んでる。


それでも、『私』の手は止まらない。


『私』は私たちを刺していく。

首、肩甲骨に腰、胸、肘、膝。


そしたら、そこから黒い物が出てきたの。

少ししか出ない所もあるけれど、いっぱい出てる。

ドロドロ、ウネウネ。

『気持ち悪くて怖いもの』


そいつらが、私たちから出てくると、苦しんで苦しんで、消えていった。


そして『私』が私たちを見たときに、私たちは笑ったの。

とっても、スッキリしたように。


私たちは標本から人間になった。


さあ、これで終わり。


夢が覚めるよ。


『私』は待ったけど、夢はまだ覚めない。


どうして?このままじゃ『私』は疑問に思ってしまう!


はやく覚めて!覚めて!!覚めてえ!!!


あああああああ、出てくる!出てきてしまう!


「『私』はどうなの?」


わからない。だって、知らないから。


ここにいるのは、私たちと『私』。


今は私たちが羨ましい。



『私』は、私たちを刺すのが嫌だった。


だって、刺しちゃったら治るもの。


私たちを蝕んでるものが出ちゃうから。


『私』はまだ、治らないのに。


羨ましい。羨ましい。うらやましい。うらやましい。うらやましい。ウラヤマシイ。ウラヤマシイ。ウラヤマシイ。ウラヤマシイ。ウラヤマシイ。ウラヤマシイ。


はやく『私』は私になりたい。


友人Nは、言った。そう、「カエル」

あー、ね。

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