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私だけやる事がない、暇だ。
うーん。
…………………何しようか。
あ、お肉が食べたいな〜。
という訳で酒場にいます。
誰もやっかみをかけてこないのは昼だからか、お酒を飲んでいる人が少ないからだろうか。
金貨10枚分のお肉料理を頼んでみた。
巻いたもの、揚げ物、オードブル、照り焼き、ハンバーグ、煮込み、蒸し、ステーキ、等々
様々な肉料理を目の前にしたのだが、それらは皆、小半刻も掛からずにお腹へと消えていった。
酒場を出て少し歩いたところに屋台を見つけた。
串焼きだ。
それを在る分食べ切ってみた。
それでもまだまだお腹は減っていた。
ふらふらした後に城への帰路についた。辺りは夕陽に真っ赤に染められていた。
イムルにご飯ですよと言われた。
大勢でご飯を食べた。私の空腹は満たされていった。温もりというものに。




