30/70
30頁
最初は自身の母親かと思った。
だけれど違った。
この龍は私なのだと。
その、微動だにしない龍の頭を包み込む感覚で抱きしめた。
私は落ちてきたのだ。
この世界へと。
そして落ちた矢先の王国を、衝撃波で滅ぼした。
衰弱していた私のところに1人の女が来た。
お祖母様だ。
お祖母様は私に封印を施した。
次に私に回復魔法をかけ、食料を提供してくれた。
そして、私と約束事をした。
お祖母様は私にこの世界のことを教えてくれた。
たったそれだけ、それだけだった。
魔女じゃなくなっちゃいました。てへっ




