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24頁 魔女の見た夢 2
白い少女が蒼い女に問うた。
なんで人間を食べてはいけない
蒼い女が答えた。
貴女は今日から人として生きるの、そして王として人を先導するの
白い少女が吠えた。
なぜ、なぜそんなことをせねばならない
蒼い女は冷静だった。
この世界には、貴女と同じものは居ない。似ているものはいるけれど
白い少女が何かを言おうとした時、少女のお腹のなる音がした。
蒼い女は微笑んだ。
私に着いてくれば美味しいものが食べられますよ
白い少女は、頬を赤らめながら尋ねた。
それは人間よりも美味しいものか?




