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朝起きて、勇者だったものの連れの所に行くとテントが設営されていた。
おい!ここは城の中だぞ!
まあ安心できない気持ちも分かるけれど。
私しか居ないのにこんな事されるのはちょっと複雑な気持ちになる。
2人に近付くと、どちらも悍ましい顔をしていた。
いったい何を見ているのやら。
私が綺麗すぎたのだ。そうだろうそうだろう。
無理やり2人を連れ、使われていない食堂に向かった。
卓に座らせると数分くらい待ってくれとお願いした。ふひひ。
炊いたお米とネバネバした発酵食品を器に入れて2人の前へと出した。
2人は最初は戸惑っていたが、悪意はないと気付くと涙を流しながら喜んで食べた。
は?嘘でしょ!?ちょっと待って……。えええーーー。
何でそれを美味しそうに食べれるんだ……。
器が空っぽになった頃に2人の口から色んなことが溢れ出した。
・元は異なる世界に住んでいたこと
・ネバネバはその世界では、一般家庭に朝食として用いられることが多かったこと
・魔力が無いこと
・勇者に逆らえなかったこと
等々
考えるのが面倒くさいよ。




