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40-魔法少年と武道大会3試合目は中断しました。

 このまま作者の都合で完結ということにしても問題ないのではないでしょうか?」

「いや宇喜多会長それはさすがにまずい気がするのですよ( ^ ^ )/□」

「多数のユーザを敵に回す気ですカ!?」

「リカルドくん、多数は間違いです、ごく僅かですが、最後まで付き合ってくれている、ある意味覚悟が完了している希少な方々です」

「レーネイさん、そちらの方が問題ガ、というか、ここで打ち首ルと、罪悪感がMAXでーすネ!」

「興奮して日本語がさらにおかしくなっているみたいですね」

「そうじゃの」

「そう見うけられます」

「ええと、なんだかなぜか混乱しているような?」

「状況を描写してくれる存在が消えてますからねー」

「先輩先輩、この際次代の地の文を繰り上がりで就任させてみますか?」

「いても迷惑だけど、いなくなるとさらに迷惑というのはどんな存在なんでしょうか?」

「なっちゃんさん?よくわからないけど、なんだかキツいよ?」

 だけど私には、ご褒美ですね。

「「「知ってた!!!」」」


 予想どうりに瞬時に復活はしていましたが、皆様の本音が聞けて、私歓喜に震えています。やはり私は必要とされていたのですね。ありがとう、そして、ありがとう!

 周囲からまきちらされる、紙吹雪の中、退場していく私、鳴り止まない拍手、降りていく緞帳、壮大な締めの音楽!そして、銀幕に映し出されるのは大きく、

「完」の文字、フォントは大きめで力強くですね!


「いや終わるなヨ」

 ありがとう、のリフレインの中なんとなく終わった気になる演出は、伝統芸ではなかったでしょうか?

「いえあれは、結構奇をてらったというか、どうやっても終わらないや、てへ?というやんちゃをごまかすための手法ではなかったかと思うよ」なるほど、うがった見方ですねママさん。

「あれもすでに古典芸能の域かと思いますよ先輩」KABUKIとかNOUとかのジャンルですね、すでに改変が難しいというか、それを変えるなんてとんでもない、と、いうようななんらかの座標の基準点となっているスタイル。変わらないことに価値があるような、感じでしょうか?

「変革を求めて斬新なスタイルを提供したら、そのスタイルが強烈すぎて新たなる伝統となってしまった、という皮肉な事実を、当時のクリエイターが目にしたら、どのように思うのでしょうかね?」どうでしょうね会長、その方々は、ポーズで気に入らないね、とか言いつつ、内心大喜びではないでしょうか?してやったり?とか思っていたり。

「なぜかどこかすごい所に喧嘩を売っている気になって寒気がするのですけどおかーさん?」

「ゆーきは気にしてはダメよ、基本あの人が言っているのは概ね、全て、戯言なのですからね」

 それはそれで、ひどい認識だとは思いますが、だいたい間違っていないところが、こう悔しいというか、感じてしまいますね。

「ひどい存在ですね」冷たいツッコミがやはりいいですねええと、客観的視線のなっちゃんさん。

「そもそもこちらが置き去りなのは寂しいのう」よっとばかりにゆーきくんの膝に座る小さなお姫様なっちゃんさんです。

「あー!何しているのよ!」怒っているのは元々のなっちゃんさんですね。

「羨ましいか?」ふふーんというこう偉そうな表情のお姫様なっちゃんです。

「静粛にお願いします。確かに羨ましい気持ちがありますが」客観的なっちゃんも若干羨ましそうですね。

「コラ、ゆーきは僕ノ!」背後から奪い取ったのはリカルドくんですね。美少年、美少年してますね、略してビショビショ。どこが濡れているのでしょう?

「そこ、その表現はアウトです」失礼しましたレーネイさん。

「いえむしろ推奨( ^_^)/~~~」もうだめだ、腐ってやがる、頼もしい。

「無駄にゴヒチゴですね」客観なっちゃん、無駄ではないですよ、HAIKUの伝統美です。

「季語がないので1000リューですね」ああ、型式がおよそ千あることから名付けられた伝統的な言葉遊びでありますね。

「情報が歪んでるなー」そうですねママさん。まあ、永い時間が経ってますから?


「トドのつまリ、この状況は何なのでしょうカ?」お話が本筋に戻ってきましたね。

「詰まるところ、異世界症候群の珍し事例であるということなのですが、そうですね、もっと普遍的な表現をすると、解離性同一障害の一種とかでしょうか?」いわゆる多重人格ですかね?

「部分的には肯定できるものの、それは現象の結果であって原因の特定ではありません」客観なっちゃんのフォローが入りますね。原因を究明して、対処する必要があるので、ラベリングをして終わった気になってはいけません。

「あれ、地の文さんが真面目ですね」結構真面目な時もあるのですよレーネイさん。

「その通りですね。人格の統合を妨げているのは、こちらの世界の主人格である”なっちゃん”が、自身の恋心を揺らがせたくない?不純になってしまうことを恐れて、勇者ゆーきに恋心を抱く”姫様”との統合を拒んでいるからだと、高い確率で推測できるわけです」本人が言っているのでそれほど間違いはないですね。もっとも自己判断が間違っている可能性もあるわけですが、元々のなっちゃんさんも態度で肯定しているのでまず間違いがないかと?

「ううう、なんだか心の中を無遠慮に覗き込まれている気がします」あ、顔が真っ赤ですね。

「???」ここに至ってもよくわかっていないゆーきくんは可愛いですね。

「じゃがこのままじゃと困るな、ここが仮装空間であるから分離できたが、現実世界に戻るとこの個性の行き先がなくなって迷子になってしまう」姫様なっちゃんさんが困ったように言います。まあ、最悪仮の肉体くらいは用意できるとは思いますが、個性の分離はあまりお勧めしませんよ?

「なぜじゃな?」存在する力が薄くなりますから、次が致命的になる可能性も?否定できないですかね?

「フェードアウトとかかやの外とか、登場できなくなるとか、の可能性は高くなりますね」客観なっっちゃが指摘します。「ただでさえ登場人物が多くなると出番が減るのですから」メタ発言ですね。

「それは困るな、妾はこちらでもゆーきとそのラブラブになりたいしの」宇宙的恐怖なシナリオの主人公とヒロインになるのですね、

 それはラヴコメです、と誰かつっこんでくれませんかね?

 スルーですか、まあ、いいんですけどね。

「”なっちゃん”さんが認めれば何も問題ないのですけども」

「ええと何をです?」赤い顔のまま尋ねるなっちゃんです。

「勇者ゆーきと旅をしていたのも、自分だと、ですよ」客観的なっちゃんが指摘します。

「そうじゃな、旅をしていた間も、何だかよく分からない知識で、さらりとツッコミが入っていたりしたじゃろ?基本ベースはこちらの”なっちゃん”だからの」ちょっと肩をすくめながら、姫様なっちゃんが言います。

「え?あれ、そういえばそんな気も?」

「むしろ、こっちがそっちにに吸収されるようなもんじゃぞ?立場とか、社会的な実績とか持込めんしな、もちろんあっちの血縁もじゃし?」少し寂しそうですね。

「あれ、もしかして私の方がわがままな気が?」家族と別れて寂しげな笑みとか、見せられると罪悪感があるでしょうね。

「あーそれはないの、あっちの人生はまあ完結しておるし?メンタリティーを合わせるために、記憶とかあえてぼんやりとはしておるが、幸せに人生全うしとるよ?」なるほど、精神的にはおばーちゃんなわけですな。おお、もしかして合法ロリ?

「また消し飛ばすぞお主」あれ、視界がずれてますよ?

「うわ、半分に切り裂かれてますよ、早くつなげてください!」お、よっとです。綺麗に切られたので再生も用意ですね。仮想空間だからと言って本体が傷つかないわけでもないんですよ?

「なんだか、現実でも、素粒子まで分解されたのち次のお話までには復帰とかしてきそうではありますけどね( ^ω^ )」私は化け物か!?否定はしませんが。

「あれ、姫様はあちらの記憶がはっきりおありなのでか?」レーネイが質問してますね。あ、そこは突っ込まない方が。

「まあ、あまり重なってないからの。まあ、その騎士レイナ、あまりはっきり思い出せないならそこはそっとしといた方が良いぞ?」ちょっと気の毒そうな表情ですね。

「あれ、やっぱり晩年は寂しかったんだね☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」

「あー、そこは察しろ。あと、晩年まで行かなかったお主が、いうと喜劇じゃな」さらりと。

「?\(^o^)/」

「お前えさんの公的な、最終記録は、研究途中の次元移動魔法の実践と云う無謀な行いで、行方不明(近似値として死亡)じゃよ」

「あ、成功してましたよそれ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」ポジティブですね。

「関係性とか不完全な記憶を含めてそれのみを送り込むと、いう様な方法でしょうね?現地で独自に行われた独創的な技術ですね、なかなか興味深いですよ」ママさん研究者の目ですね、落ちついてください被験者モルモットは逃げませんよ?

「あれ、なぜか背筋が寒く?^ ^」


「ま、そういうことじゃ?あまり深く考えずに、一緒にならぬかな?ある意味次元を超えても一途に愛していたと、言えるしの」

「あううう」赤面して身悶えていますね。

「そうですね、それほど不自然なことにはならないとは思いますよ?それに、まあ、あちらの記憶とか繋がりも加えていかないと、ライバルに敵わない可能性が高いですよ?」何か計算高いことを言っていますね。

「それは、困ります」チラチラと、周囲の女性陣を見ながら頷きますね。

「じゃろ、では決まりじゃな、でわな、ゆーき、また後でな」おおっと、膝を確保していた姫様なっちゃん、くるりと振り向いて、軽くキスですね。やりますね。さすが、年期の違う幼女です。

「ババアじゃないって言ってるでしょ!」ぐあ、統合して瞬時に突っ込みの蹴りが飛んでくるところが、さすが、なっちゃんですね。やれやれと肩をすくめて客観的なっちゃんも消えましたね、あれはあれで、ひっそりと統合されているようですね。

「終わる時は結構あっさりなんですね」まあ、問題点がはっきりしたら、解決するだけですから、問題を見つけるまでが大変なんですよ。会長。


「もう大丈夫なんだね、よかったぁ」無邪気な笑みが可愛らしいですね。本当に。

「ええとあのね、ゆーきくん、あとでちょっと伝えたいことがあるんだけど」もじもじという感じですね。色々吹っ切れた+フレアお姫様の知識で、二人の仲が前に進みそうですね。

 全く進まないきがする、ゆーき君の鈍感力という安定の存在感が、ちょっと気になりますが。



「はい、立ち直りました、というか、もう思い出すこともないので問題ありません」あ、地味に固まっていたレーネイが復活しましたね。

「ところで、もう、武道大会というか試合?を再開するような雰囲気でもないのう?結構おもしろいものも見れたし、今宵はお開きかの?」はーちゃんが言います。そうですね、次の試合が話し合いの途中から開始されていますし、いいんじゃないでしょうか?

「そ、じゃあの」くるりと長めの髪をまとめて、メガネをかけ直すはーちゃんです。「じゃあ、お祭りだからと言ってあまり羽目を外して夜更かしとかしちゃダメですよ?」あ、先生口調に戻りましたね。バイバイと手を振って、はーちゃん先生が去って行きました。去り際に軽く、ゆーきくんをハグしていくところが、油断できませんね。いいのかな聖職者?

「まあ、いいんじゃないかなぁ」ママさんからのお許しが出てますね。ならばよし。

「「「いいんだ」」」


 さて、ではこの辺りで次回へと続きます。

 いい感じで煮詰まってきたゆーき君を中心とする恋愛模様、しかしその流れを断ち切るように現れる宿命のライバル!

 少年がいつか乗り越えられなければならない、大いなる壁!それは、

 

 次回、「魔法少年最後の戦い、完結編(上)」に乞うご期待。


「「「あー、一回で終わらないのは確定なんですね」」」

 

で、できれば、(中)は使いたくない

「ましてや「完結編(下)_その1」とかになったら目も当てられないですね」

 あー、やりそうです。

「「「おい」」」


もう少しで終わるんじゃ(多分)。

でわ待て次号。









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