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39-魔法少年と武道大会3試合目別離編_「さらば私!」

 おおナレータよ死んでしまうとは情けない。

「いきなりお亡くなりにならないでください」ゆーき君の優しいツッコミが身にしみるですね。

「確かGが半分になるんでしたよね、懐かしいですね」レトロなシステムでしたよね。復活の呪文が違います、のメッセージはトラウマものでした。

「字を綺麗に書こうと、子供心に誓いましたものね」遠い目をするママさんですね。

「私は冒険の書は消えてしまいました、の方がショック大きかったですよ先輩」れーねいさんも覚えがあるのですね。あの頃は、起動するたびにビクビクしていた覚えがあります。後続機のエミュレータで安心したことを覚えていますね。

「年寄りの会話ですね」いい加減地雷を踏み抜くスタイルをどうにかしないと、残機がいくらあっても足りませんよ会長。


 さて、お話を進めましょうか?

「おお!珍しいですね、自分からすすんで進行するなんて(*_*)」別にさすがに文字数がいい感じになってきたので完結を目指していかなければならないかな?って思ったわけじゃないんだからね!

「なぜにツンデレ風味ニなるかナ」

「文字数って何?」ああ、ゆーき君は気にしなくていいですよ。こちらのお話ですから、前話までで、だいたい19万5千文字ですからね、20万文字と少しくらいで、終わりにしたいな、という内情はだいたいの登場人物には関係ありませんから。

「いや、結構モロに展開の速さとか伏線の回収とかに関わってくるから他人事ではないような気がいたしますが?」まあ、そいういう捉え方もあるでしょうけれど、この辺りはどうにもならにような気がしますね?れーねいさん。

「今後のご予定は?」あれ、まだ前のボディが見えますけど、自己同一性のチェックは大丈夫ですか?宇喜多児童会長。

「慣れているので大丈夫ですよ、そもそも並行活動も視野に入れて、学習していますから」笑みが深いですね。

 今後の予定としては、22万文字くらいで完結させたいそうですよ。

「無理だロ?」

「無理でしょう?」

「無理ね」

「無理( ^ ^ )/□」

 口々に言っていますけど、そこんところどうなんですか?

(((聞くな、いや、聞かないでおいてくださると幸いです)))

 怖い編集者さんやら、商業的な締め切りがないと、際限なく続くという悪霊ですね。

「悪例ではないでしょうか?」何かに取り憑かれているという感じがして、悪霊も正しいような気がします。


「おーい、さすがになっちゃんさんの放置具合がひどいのだがー」すいませんはーちゃんさん。

「いや、私はいいんだけど、そろそろ、放置されすぎて、泣きそうだぞ彼女?」

「なっちゃんさん!どこか苦しいの?」慌てて近づくゆーきくん、優しいですね。

「誰か、かまってください、お願いします」小さな声で泣きが入ってきています。少々罪悪感が湧いてきますけど、騙されてはいけません、あれは、いたいけな少女のふりをした何か別の恐ろしいものなのです、フゲラバァ!

「どうやったら、あの位置から一瞬で間合いを詰めて、蹴り飛ばすことができるのでしょうか?」

「後輩ちゃん、それは考えても無駄というものです。乙女なのですもの、空間を超越するのは基本能力のうちなのよ」

 あーそれは、自分も乙女というジャンルのうちなので、時空間を歪めている存在であると、そういうレトリックですね。

「相変わらズ復活するのガ早イなおい」

「たまに視界の隅でカサカサと動いているG並みの生命力ですね」冷たい視線ありがとうございますれーねいさん。人呼んでG的美少年とか、いうフレーズのキャラクターが昔いましたね。

「あなたは美少年ではないですよ?」わかっていますよママさん。私は美青年ですからね。

「「「はいはい美青年美青年」」」はいよろしいです。


 お話が進みませんね。このフレーズ、最多使用のフレーズではないでしょうか?もしくは可愛いがよく使う単語かもしれませんね。

「確かに。お話が進みませんので、現状を客観的に、俯瞰して、お話をするための人格を作成しました」おおう、泣き顔のなっちゃんさんの表情が消えて、淡々とした口調で話し始めました。

「ええと、なっちゃん?大丈夫ですか?」心配そうな顔のゆーき君ですね。

「大丈夫か、そうでないか、というならば、人格の維持が難しくなっている程度の危機が、このなっちゃんという個性に降りかかってきているという程度です」ぐるりと、首をかしげながら、感情を乗せないで、無表情に話すなっちゃんさんです。クールな幼女というのもいいですね(サムズアップ)。

「そういう問題カ?明らかに異常事態だロ?」何を持って異常事態とするか、と言いますか、最初から徹頭徹尾、異常だらけでありましたから、今更何を言っているんですか?という感じなのですが。

「まあ、そのあたりは置いといて、まずは話しを聞いてみようじゃないか」まあまあ、という感じでまとめてくれるママさんですね。まったくその通りです。

「少し外的圧力が弱まりました。感謝しますゆーきママ」くるりんと体ごとママさんの方へ向いて、操り人形のように一礼をしますね。

「端的に今の状況を説明すると、この個性における2つの異なる人格、その統合に不具合が発生しています」ほうほう、フクロウの鳴き声ではありません。頷いている表現です。

「二つというと、姫さまと、なっちゃんさんですか?」れーねいが尋ねます。

「そうです。”姫=フレア”と、こちらのなっちゃん=なつみ”、2つの人格統合に不具合が発生しています」ははあ、なるほどなるほど。それなら納得ですね。

「え?いやいや、人格うんぬんでなぜにこのような超人戦闘現象になるのよε-(´∀`; )」お、的確のツッコミですね。ガーベラ=淵島さん。

「仕様です」まあ、仕様ならしかたないですね。

「そんなわけありますか」疲れたような、呆れたような口調ですね会長。

「まあ、確かにやる気のないサポートの投げやりな返答で終わらせるのもどうか?とは思います」あ、そう自分で言ってしまうんですね、なっちゃん俯瞰人格さんバージョン。

「ええと、結局なっちゃんさんどうなっているの?」首をかしげる可愛いゆーき君です。もう、仕草が可愛い。すでに魔法少年の衣装をきていることに対して、羞恥心が湧き上がってこないくらい慣れているのも、すごく可愛いです。

「強調しているナ、イヤ確かに可愛いのはこの世の真理だガ」ぶれないのがリカルドくんのいいところですね。

「私の子供が可愛いのは絶対間違いないのはこの際置いておいて」

「いえ先輩、ゆーきくんが狂わしいほど愛おしいのはこの際むしろお話の中心に置くべきではないでしょうか?」

「むしろ世界はゆーきくんの可愛さを表現するためにある、と考えるといろいろしっくりくるような気がいたしますよ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」

「確かに、男の子もいけるかも?と最初に思わせてくれた恩人ではあるな」

「話がワカルナ、カイチョー、でもユーキは僕の物だからネ」


「それ=ゆーき少年が可愛い、が原因なのですね」ああそうくるのですね。

「ええと、僕そんなに可愛くないと思うけど?」反射的に否定したくなるのは仕様ですかね?安心してください、ゆーき君は可愛いですから。

「設定を補強する必要があるのでしょうか。この人格統合がうまく働いていないのは、なつみがゆーきに好意を、それも極めて強いそれを持っていることに起因します」淡々と言っていますがそれは。

「オウチ、それは結構身も蓋もないよーな告白じゃないかイ」まあ、デリカシーは無いような気がいたしますけれど、本人の口から出てますしね?

「ええと、はい、僕もなっちゃんは好きだよ、ありがとう」天使の笑みですね。そして、やっぱりわかってないのが可愛いですねー。

「すでにその反応が異常であることに、周囲を含めて誰も気がついていない、この環境が、なつみにストレスを与え続けています。加えて精神の奥底から滲み出てくるような別の記憶群が、なつみの認識を惑わして、不安定にさせていったのです」淡々と言い切りますね。とてつもなく不安定な感情を安定した、冷静な口調で解説していく本人、ちょっとシュールですかね?誰に尋ねているんですか。

「その結果であるところの”ツッコミ”現象でいくらか精神の安定を図ってきたなつみですが、ここにきて、その精神を直接揺さぶるかのような、舞台が整えられてしまった」この無表情まとめ人格な、なっちゃんさんも結構神秘的な可憐さがありますね。

「わらわ、というか、私というか、つまりは関係性が強い1柱、のことじゃな。観測やら、導きは主な権能の外だったのだけれども、基本能力で無意識に指向が整えられてしまった?かのう」はーちゃんが腕を胸の前で組んでなるほどなーという感じで応えていますね。

「主な人格であるところの”なっちゃん=なつみ”が”姫さま=フレア”を受け入れ難いとしています。理由は”ゆーき君”への恋愛感情」なるほどそれはつまり。

「最後までなつみさんに言わせておくべきではないかな」はいママさん。

「”なっちゃん”として積み上げてきた、”ゆーき君”との関係性を”姫さま”のそれで上書きされてしまうのを無意識化で恐れて、拒否しているが故の現象です」淡々と結論を述べますね。

「告白の部類としては、結構ロマンティックなものなのでしょうか?」宇喜多会長が首をひねっていますね。

「どうかナ?一応、自分の口かラは告げていルけど、他人事スギル?」本来のなっちゃんさんの人格はどうなっているんでしょうかね?

「ある程度システムの保護があるとはいえ、このように説明している人格もまた”なっちゃんさん”の一部であるので問題なし」「無いわけあるか!」おおう、器用に自分に突っ込みを入れましたね。

「えと、なっちゃん?大丈夫?」

「あ、そのね、違うのよ!違くないけど、これは違うのよ!」

「照れ隠しという現象です。しかし素直に認めて情報を開示しないとさらにストレスがたまりますよ?」

「黙れ”私”というか一つの口で口論するって面倒!」

「肯定しますが、思考内での意思疎通?討論が曖昧模糊となるために、次善の策」

 ああ、なら口をわけましょうか?首から上を二つ作ると美しくないですから、こう、分体を作るような感じで。ちょろっと。

「なるほどこれなら議論が進む」こちらは、シンプルなワンピースにしておきますね。

「うわあ、同じ顔がある」なっちゃんさんの服装は格闘用のもののままですよ。

 髪型は同じにしておきましょうか?

「どうせなら、もう一方の当事者も事象化しよう」冷静な調整役の人格がそう言うので。

「ええと、これはどういう状況じゃ?いや皆まで言うな、瞬時に思い出したわ」ちょっと偉そうな雰囲気で、質の良いドレスに身を纏った小さなお姫様をその場に出現させました。

「仮想空間だからって、なんとも無茶苦茶だー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」喜んでませんか?

「お久しぶりです姫さま」騎士レイナことれーねいがご挨拶をしていますね。

「そんなに懐かしい気はしないですね、感覚的には数日ぶりという感じです」そのような設定になっていますかね?

「だって可愛らしい幼女が、同じ顔をした幼女が分裂して増えた!今度はゆーき君でやって!お持ち帰る!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」おおう!なるほどいや、落ち着け!仮想世界であるからこその荒技であるから、ここから現実に持って帰るには、そうだ、人体錬成して、関係性をそちらにダウンロードさせて、その際に都合のいいパラメタを設定すれば、好きに出るゆーき君が出来上がる!さっそく計算を始め、

「「「するな!」」」フベラゲホー!

「あ、なるほど、なっちゃんさんが3人に増えたから、突っ込みも3倍なわけなのですね」

「あの、宇喜多会長?冷静に解説していますが、地の文さん消し飛んだように見えますよ?」

「地平線の彼方?事象の彼方?かな?飛んで行ったねー」

「ママさン、ママさン、冷静すぎルヨ」

「計測すると、どうやら”14” という所に飛ばされたようですね」

「どうやって観測したのでしょうか?というか会長も冷静ですね」

「れーねい?”14”ってどこのことです?」

「ゆーき、地のナレータは星になったのよ」

「いやだからおかーさん?」


 まさか、タイトルを回収する為だけに、星になってしまった”(ナレータ)”果たしてこのまま、彼は消え去ってしまうのであろうか?さすがに地の文が無いと面倒臭いので早めに復帰してもらいたいので、次回冒頭にあっさり復活するのに、超インフレ国家紙幣を天文学数字で賭けますね」

「あの、宇喜多会長何を?」

「締めの文章を、事象の彼方=”14”へ飛んだ方の代わりに作成したんですよゆーき君」

「地の文?ええと?」

「ともあれ、増えたなっちゃんを放り投げたままの、カオスな状態で、一体どうなってしまうのか?全くどこへ向かうのか誰にもわからない、いつもの状態のまま、待て次号!」


「どこに向かって喋っているんでしょう?」

「ゆーき、気にしたら負けよ?」




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