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30-魔法少年と祭りの始まり。

「まずは、日常パートから埋めていこうと思いますね!」のっけからメタフィクション全開のセリフありがとうございますママさん。

「日常って何?!」あーそれは、二つくらい疑問点を重ねていますね。どうして日常パートという第三者的なセリフなのか、という意味と、日常という意味の定義的な疑問を提示しているようです。それにしても、久々のなっちゃんさんの叫び声が心地よい気がしますね。 

「というわけで、夏祭り、無邪気な少年少女たちの、心温まる触れ合いやらじゃれあいやら、ちょっとすれ違う恋心やら、人間関係の確認やら、そんなところに焦点を当てつつ、実はこんな意外な面を持っていたんですよという、隠し設定やら、今後の展開につながるフラグやらを、夏祭り会場の一角である、大きめの神社の境内にて、こっそりと立てていく、というのが、今回のコンセプトですよ」うわあ、いろいろぶっちゃけましたね児童会長の宇喜多さん。ついでに言うと登場人物の確認も兼ねています。

「だからなんの話なのよ!」

 鋭いツッコミを物理的にナレータに入れているのは、なっちゃんさんという女の子で、異世界から帰還した勇者にあいこーる魔法少女「少年です!」失礼、一見どころか、中途半端に剥いても美少女に見える、自称少年こと変身魔法美少年の同級生で、恋愛的によろしい感情を抱いている10歳(そろそろ誕生日)です。これからもよろしくお願いします。

「え?はい、よろしくお願いします?」ツッコミを。「そっちかい!」おおう、脳天が割れるように痛い。「うわあ、割れてますよ!ナレータさん!」心配ありがとうゆーき少年。

 なっちゃんさんは、年齢の割には小柄で、7歳くらいの子供に見える体型です。しかしその動きはまるで俊敏なリスのようで、コマ落としか!というレベルの瞬間移動的な格闘アクションが売りです。一子相伝的な格闘技で、空が愛で落ちてくるような世界観でも平気で生き残れるような高スペックの身体能力の持ち主です、当然今回の武道会にもエントリー済みです。

「え、聞いてない!」「今言いましたから」しれっとママさんが笑顔で言います。「大丈夫よ、なっちゃんなら、それにゆーきと長く一緒に遊べますよ?」後半は耳打ちですね。ちょっと顔が赤くなっています。

「実力的にハ、ジョーシキ格闘ジャンルでは上位に入ると、思うヨ」このイントネーションが若干不確かな、褐色やんちゃ系スポーツ大好き風、エスニック美少年で、ちょっと露出方なタンクトップに短パンスニーカー、な天真爛漫風美少年は、リカルドくんといいまして、ゆーき少年のコレ(小指を立てます)です。祭りと書かれた、はっぴを肩から羽織っていますね。

「ふん!」あ、踏み込みで石畳が痛んでしまいましたね、そして衝撃を螺旋上に伝達させつつ、近距離から脇腹を撃ち抜いてきました。そして、私は大きく吹き飛ばされます。痛いじゃないですかなっちゃんっさん。

「不死身ですか!」いいえ、ちょっと頑丈なだけです。慣れもありますね?

「慣れるものなんでしょうか?何か、最近人が地面と平行に飛んで行っても驚かなくなってきましたよ」ゆーき君、こういうものは、後半になればなるほど、強さがインフレしていくので、表現がだんだん過激になっていくものなのですよ。

「そうそう、だから、新鮮味を出すために、世代を交代したりして、強さの表現を一度リセットしたりするのよねー」ママさんがそういう技術を披露していますね。他にも、諦めて、強さをどんどんオーバーにしていくとかもありますね。理論的には、強くなった分、仇役も強くしていけばお話は続いていくわけですし。ただ、その手を使っていっても、最終的には行き詰まってしまうような気がしますが。

「そこまで行く前に物語を終結させてしまうか、方向を転換して恋愛要素やら人間関係やらに焦点を当てるようにしてしまうかする作品も多いですよ?」あとは、直接的に主人公を弱体化してしまうとかありますね、無理なく長くお話を続けるには、安易にパワーアップさせたりして表現を過激にしてはいけないのでしょうね。

「なんのお話なんでしょうか?」

「いつもの通り、脱線しているのよ」疲れた顔をする10歳少女ですな。ちなみになっちゃんさんは可愛らしい朝顔柄の浴衣ですね。

「うん、そうだね、可愛いよ、なっちゃん(満面の笑みでキラキラ光るエフェクト付き)」あー照れもせずにきっぱり言い切りましたよね。ゆーき少年も浴衣ですが、ちょっとユニセックス方向へデザイんをきっているので、性別が不明ですね。ひまわりがモチーフです。もちろんよく似合っていて可愛いですよ。当然記録用のカメラは回りっぱなしです。

「あ、ああああ、ありがとう」はい、で真っ赤になってしどろもどろでお礼を返すなっちゃんさんですね。

「リア充爆破しろ( *`ω´)」最後の顔文字ってどう発音しているのか謎の美少女さん、彼女はゆーき少年やなっちゃんさんと同じクラスの女の子で、若干というには少々盛り方が足りない気がずるほどの腐った表現が好きなクリエイターです。

 先日ちょっとしたきっかけで、彼女たちが通う学校を”萌え”ゾンビで埋めて、ボスとして君臨していた美少女吸血鬼という属性もそういえばあったねー。

「あれ、忘れられている( ; ; )」それで、ゆーき君の異世界冒険時では巨大にて苛烈、最強にして最恐にして最凶の殲滅爆滅壊滅魔法使いとして、敵味方区別なく甚大な被害を、というか、もはや災害を振りまいて、恐れられ、かつ頼りになることもあったオネーさんでありました。

「あれ、結構盛られているような?」大会へエントリーする上で、演出上少々表記を考えてみました。

「そうそう私も出るよ、武道(?)大会( ^ω^ )」ちなみに盛っているのではなくて、多少控えめな表現を心がけていますよ。ソースは同じく異世界帰りの女騎士さんからですが。

「なんだってー^o^」ちなみにお名前は淵島さんといいます。こちらでの年齢は、ゆーき君の同級生ですので11歳です。異世界では、いい感じで肉感的な身体でしたが、こちらでは年相応に少し足したくらいのプロポーションです。今日の服装はゴシックロリータですが、暑くありませんか?

「状態維持の魔法くらいは付与ずみなのだな( ´ ▽ ` )ノ」あー、さすが、最強の魔法使いさんです。   

 お祭りでは、派手な花火が上がりそうですね。

「キタネーハナビダゼ?」おっとリカルドくんそのネタは微妙に危険ですよ、主にレーティング的に。

「ちなみに、ゆーき君の愛人だから( ^ω^ )」

「耳年増のヘタレのくせに」

「( i _ i )」

 ぼそりと突っ込んでいるのは、大人のオネーさん、れーねいさんこと鈴鹿さんですね。このかたはこちらの世界では管理機構側の職員(結構権限を持ってる方です)さんで、キリッとした若い美人です。異世界ではゆーき少年と肩を並べたりしながら、最前線で剣を振るったり、盾やら鎧やらで、仲間を守ったりするいわゆる”騎士”でありました。基本徒士かちですが、乗れない騎馬はなく、状況に応じては、”竜”を駆るドラゴンライダー的な活躍も可能。意外と戦闘以外も万能で特に家事一般に関しては、それで食べていけるレベルです。本人曰く花嫁修業の結果だそうです、可愛いですね。

「おおむね間違っていませんね、付け加えるならば、ゆーき君と将来を誓い合った中というものがありますよ」にっこりと笑っていますね。ええと、ショタコンです。「違います、もちろん熟するまで待ちますよ?」ええと、ちなみにいくつくらいでいたすつもりですか?「(にっこり笑って答えません)」おまわりさんこっちです。

 服装はこちらも浴衣ですね。青を基調とした文様が綺麗ですね。鉱石がモチーフですか?当然祭りの武道会にはエントリー済みです。

 基本剣で戦います。その武具は伝説級の一品だそうですね。

「神を滅する剣とか言ってみましょうか?まあ、今回は仮想世界が作り出す、模造品ですけど」あーやっぱり首置いてけ、とかいうんでしょうかね?

「どこの武将さんですか?それともまずあなたのおしゃべりすぎなな首を刈りましょうか?(自然なえみ)」あ、すいません、さすがに首が取れるとちょっと困りますので。

「ちょと困るくらいなんだぁ」なんだか呆れた表情を浮かべるゆーき君ですね。困惑した表情も可愛いですね。


 あとは、児童会のメンバーも団体戦にエントリーしていますね。

「ふふふ、この制服王の実力を再び見せてくれよう!」ノリノリですね宇喜多児童会長さん。というか、あれって再現可能なのですか?

「この通り、鍵となる職能(?)カードも確保済みですから」いつの間に(驚愕の表情です)。

「あーまたあのノリの連中が出てくるのかヨ」リカルドくん安心してください、今回あなたはギャラリーの予定ですから。覚醒しない限り?

「また不穏当なワードを振りまいてやがりますわね、この駄ナレータは!」なっちゃんさんナイスツッコミです。

「ボク何に目覚めるのかナ?もしかして、愛の戦士的な何かとか?」多分ブリーフは被らないと思いますよ?

「変態だー」ダブルミーニングですね。

「あれ、実写化したという過去がありますね」相変わらずコアな情報ありがとうございます、ママさん。

「でも、制服軍団って、萌えゾンビでしたよね?」ゆーき少年の疑問は最もですね。

「制服に見えるパワードスーツという設定を付け加えてみました、いやあ、そいうい職能カードを探すのは苦労しましたよ」さらりと、会長さんです。

「え、あれっって、集められるの?」

「そう見たいですよ?ゆーきくん。こう”決闘”とかいうと、カードをかけて勝負できたりするフィールトがありましてね」あー、そっち系列の世界も混ざってきましたか。

「いや、結構最初から、カードのフレーバーとか読み上げていたじゃないか?」ママさん確かにそうですな。

「結局このカードって誰が作っているのか判明しなかったのですよね」れーねいさんが、管理機構側でもその由来を突き止めていないことを暴露していますね。でもカードの存在は知っているのですね。

「いわゆる”異界帰り”とともに現れるらしい。職能、とか立場とか、機能とか、状況とかが、切り取られて、まとまっているような、そんな感じですね」続けてれーねいさんが述べています。

「しかも結構マメに更新しているようです」そのようですねママさん。


「今回の武道大会でそれら一連の事象を操っている黒幕的存在が、明らかになるのかもしれないですね」宇喜多会長、フラグを立てにきましたね。そしてナレータがそんなフラグを叩き切る!

「いや、拾いなさいよ!」あれ?いや、そういう話の流れ的なのは、私の職能を超えていますよ、多分、本来は?

「ええと、なっちゃんさん?フラグって?拾うって?」ゆーきくんにはよく分からないようですね。


「武道大会は相対的な時間で後17時間後、明日の12時からスタートですね。今日は前夜祭で、セレモニ系列と、屋台でのグッズとかの先行販売やら、花火やらが予定されています」プログラムをスワイプしながら、れーねいさんが、告げます。マネージャーのようですね。

「普遍的な屋台やらも出てますよ、光学(無煙)花火が上がるまでは、適当に流して、端から食材を買い込んでいきましょね。桟敷き席を抑えてありますから、花火は買い込んだ食材片手に、見ることにしましょう。ええもちろん財布は大人持ちですから安心してくださいな」おおうママさん太っ腹ですね。アルコールもOKですか?

「飲まないという選択肢はありませんね」力強くサムズアップするママさんが格好良いです。

「やた( ^ω^ )」いや、未成年はさすがにダメでしょう?

「ううう、あっちでは成年だったから、未練がー( ; ; )」

「お酒かぁ、一度事故で飲んだ時は記憶が飛んだんだよねぇ」小声で言うゆーきくんです。

「えっと?」

「気がついたら、服を着ていなかったんだよね」ちょと顔が赤いですね。

「ええ、いろいろ美味しかったですよ」ぽつりと言うれーねいさん、怖いですね。

「何したのよ、このエロ年増!」なっちゃんさんも顔が真っ赤ですね。

「ええまあ、うふふ」

「それ私も聞いてないよ、こーはい?」あ、笑顔が怖いですね、ママさん。

「いいなぁ、今度はボクも、まぜてヨ?」あらまあ、笑みが色っぽ怪しいですね。


「エロいのはダメだと思うのですよ。話題を変えましょう。まずどの屋台から行きますか?」

「チョコバナナは鉄板!」

「たこ焼き食べたいなぁ」

「具の微妙な焼きそばも、捨てがたいものです」

「箸巻ってこんな時くらいしか食べないきがするヨ」

 さて、じゃあ、端から買っていきましょうね。

「荷物もちよろしくお願いしますねナレータさん」うわあ、未だかつて地の文に荷物もちを頼むヒロインがいたでしょうか?なっちゃんさんもこなれてきましたね。

「いや、今更でしょうと言うか、私、ヒロイン?なの?」

 よく考えたら、ツッコミ役でしたかね?


 何度目か分からない、ツッコミの蹴り技を受けつつ、次回へと続きます。


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