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「彼・・・」

作者: 桃源 空

彼が居なくなった世の中に生きていく意味はあるのだろうか・・・


あるわけがない・・・彼が居なくなったその日から・・・


生きていく意味が無くなった・・・


こんな世の中に生きてても意味はあるのだろうか・・・


「ごめんね・・・」


それが彼の最後の言葉だった・・・

彼が亡くなってもう三ヶ月がたった・・・


私は、一ヶ月間泣き続けた・・・


来る日も来る日も泣いて泣いて泣き続けた・・・

それでも涙が止まることはなかった・・・


だけど突然、心にあった辛い思いが・・・


消えるかのようになくなった・・・


そして、久しぶりに夢を見た・・・彼が出てくる夢だった・・・


だけど、彼は悲しそうな顔をしていた・・・


彼は近付いてきてそっと呟いて言ってくれた・・・

「ごめんね・・・僕のせいで辛い思いをさしてしましまったね・・・でも、もう悲しまないで・・・君は一人じゃないよ・・・皆がいるし僕もいつでも君の傍で見てるから約束するから・・・だから悲しまないで・・・一人で背負いこまないで・・・」


とそれを言った彼の顔は笑顔で嬉しそうだった・・・


それから、彼は光の中へと消えてった・・・


目が覚めた・・・止められない感情が込み上げて来て涙が出てきたけど・・・


凄く嬉しかった・・・彼はいつも見てくれてるそう思えた・・・だから私は生きていく・・・



彼のために・・・

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