Story1-1 旅立ち
この星「地球」にはさまざまな並行世界が存在している。
これはその中の一つのお話....
この世界では人々は魔法に目覚めており、世界は魔法の力により1つに統合された。
人々の間には国境という概念がなく、多くの人々が自由に出入りしていた。
だが、必ずしも「境界」の概念が消滅したわけではない。一部の魔法使いは「ポリス」という集団を組み、共同で活動していた。ポリス同士の争いが発生することもある。人々は勢力を持つポリスに様々な依頼を持ち込みその奨励金でポリスは生計を立てていた。
ここに一人の少年がいる。名前は「テトラ」。今勢力が強い「イーストポリス」の当主の跡継ぎだ。
跡継ぎは10歳になると力を証明させるため「魔王討伐」に一人で向かわされる。
テトラも今年で10歳なので、魔王討伐にむかうことになった。
「いよいよだな、テトラ。明日から魔王討伐だ。明日出発前に戦いのいろはを教えてやろうか?」
「いいよお父さん。それぐらいなら学校で習ったし、」
「だよな~。さすが俺の息子だ。それぐらいできると俺も思ってたぞ。」
「も~お父さーん。からかうのはやめてよ~。」
「そうだよな。明日は早いから、今日はしっかり寝るんだぞ。」
「はーい」
テトラは旅立ちのことを考えながら眠りについた。
翌朝...
テトラの家の前では見送りに来たポリスの人々がたくさん集まっていた。
「おーい」
「あっ、お父さん」
「おまえにこれを渡すのをうっかり忘れていたよ」
そういうと彼はテトラに剣をわたした。剣の持ち手には赤い水晶が埋め込まれている。
「お父さん。この水晶は何?」
「これは魔法の杖と剣の役割を持っているポリスの長に受け継がれる剣だ。これを使えば剣での攻撃も魔法の攻撃もできるぞ。」
しかしテトラは困っていた。なぜなら彼は攻撃魔法は学校で教わってなかったからだ。
「お父さん。僕魔法攻撃の呪文は知らないよ」
そういうと彼の父は彼を安心させるように言った。
「この世には、魔道書というものが合ってね。各地にいる「属性の精霊」からもらえばいいんだぞ。
だから心配しなくても大丈夫だぞ。」
テトラは納得したようにうなずいた。
「さあそろそろ出発の時間だ。気をつけて行ってくるんだぞ。」
「うん。ありがとうお父さん。がんばってくるね。」
テトラは見送りにきたたくさんの人々に見守られながら魔王討伐に向けて出発し、最初の曲がり道を左に曲がるまでみんなの姿を見続けた。
テトラの旅はここから始まる!




