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《書籍化、コミカライズ》稀代の悪女、三度目の人生で【無才無能】を楽しむ  作者: 嵐華子@【傾国悪女】3/5発売予定
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If影虎~(現実では)ありそうな王道設定②

注意:ギャグパロディーと思ってご覧下さい。

何ででしょう……真面目に書いたのに、シリアスが……。

(はあ、はあ、はあ……くそっ。

()()やっちまった!)


 心で絶叫しつつ、風魔法で追い風を起こし、身体強化して猛ダッシュしながら、森を駆ける。


「「「ウォンウォン!」」」


 後ろから迫る音波攻撃の気配に、本能的に地面を蹴って躱す。


 だが音波狼(奴ら)は数頭で群を形成し、狩りをするらしい。


「ウォン!」


 着地した先に、別の音波狼が待ってましたとばかりに吠え、牙の生えた口を開けた。


(あ、終わった)


 少しはまともな転生ができたと思ったのに……()()短い一生だったな……。


 何度か転生したせいか、潔く覚悟を決めるのは一瞬。

鋭い牙が食いこむのを予期して、目を閉じて身構え……。


「『神妙にお縄につけぃ』!」

「キャヒィン?!」


 予期せぬ声と、音波狼の悲鳴に目を開ける。


 青紫色の縄に絡み取られた音波狼が転がっていた。

しかもこの縄、前々世のアダルト的かつコアな専門分野的な縛り方をしている。


「キャヒィン、クヒィン」


 つうか、何で震えてんだよ。

音波狼も、なよっとした鳴き声上げんな。


「レジー、リー」


 俺のドン引きに気づくはずもなく、突然現れた人物が、音波狼を指差す。


「「ガウァッ」」


 すると白黒の犬が俺の後方にいただろう音波狼達に突進。


「「「ウォンウォン!

ワフ?!」」」

「「ガウァッ」」


 音波狼達は、当然のように音波を犬達に浴びせるも、音波が自分達へと跳ね返る。


 恐らく犬達には自分達への攻撃を反転し、相手に返す魔法が施されている。


 音波狼達は自分達の音波を浴び、犬達が音波狼達に噛みつき……白犬の頭の山羊……山羊、だよな?

あれ、魂だった時に見たぞ?

ミニチュア版か?

リアルで見た時の破壊力と脱力感がやべえ、ぶっとい眉毛の山羊が……腹の蔦がビヨンとして山羊キックしたな……あ、白犬の頭に戻ってった。


「「「キャウン、キャウン!」」」


 不測すぎる事態に、言葉そのまま尻尾を丸めて逃げていく音波狼達。


「うふふ、豚骨風ラーメンに、ヒレ酒風ワイン……美味しそう」


 そんな犬達と音波狼達の小競り合いを意に介さず、震える縄に捕らわれ……囚われてねえか?


 身悶える1頭の音波狼を見下ろすのは、桃金の髪に藍色の瞳をした……ああ……やっとだ。

やっと会えた……俺の奥さん。

長かった……奥さんと別れた後、()()()転生して……。


「あらあら?

なんて素敵な鬣……立派な角……」


 そう、何度か転生した末に奥さんと再会した今世の俺は……。


「ブルルッ」

「ユニコーンね!」


 そう、気分を高揚させて鼻を鳴らした俺は……ユニコーン。


 人外だ。

だが正直、マシだ。


 なにせ初めは巨大イモムシ。

最期は巨大な蝶となり、比較的短い蝶生を終えた。


 もちろん虫の本能に抗って、交尾などしていない。


 次は巨大な魚。

同じ群の(仲間)を見る限り、飛び魚だったんじゃねえか?


 どうでもいいが、この世界の飛び魚は空を飛べるんだな。

調子に乗って飛び回ってるうちに、群からはぐれて力尽きてた。


 もちろん魚の本能に抗って、卵に種づけなどしていない。

そんな暇もなかった。


 仕方ねえよ。

前々世では奥さんと釣りをやってて、魚に詳しくなってた。

年取っても年に2回くらいは奥さんと水族館デートもしてた。


 だか前世とは違う、空をマジ飛びする飛び魚な自分にテンション上がって……楽しくて仕方なかったんだ。


 そして今世は……ユニコーン()

ちょっとは人間(哺乳動物)に近づけて、コレはこれで嬉しくてテンションが上がっちまった。


 またしても調子に乗って、群からはぐれた。


「ヒヒン、ヒヒン」

(月和、俺だ。

影虎だ)


 知らず甘えた鳴き声になる。

ゆっくりと近づいて、自分より小さな頬を傷つけないよう注意しながら擦り寄る。


「んふふ、擽ったいわ……はあ……生まれて時間が経っていないのね?

はあ……まずは擦り傷を治して、体を綺麗にして……はあん、短め体毛が艶ん艶ん……ああ、鬣……生まれたばかりのサラ艶柔らかキューティクル……はあ……」


 動物的本能が危険だと背中に電流を走らせる。


 だが今の俺は奥さんと再会できた事への歓喜で、本能が鈍っている。


「「ワ、ワフワフ」」


 動物だからか、犬達が遠慮がちに逃げろと伝えてくるのがわかる。


 だが……。


「はあん、もう、駄目……いただきまーす!

ズヌゥゥゥ~、ブバァ~……ズヌゥゥゥ~、ブバァ~……」

「ヒヒィン……」


 そう、俺の奥さんは変態顔だ……いいんだ……変態顔の奥さんでも。


 前世で飼っていたポチの、諦観したほの暗い瞳を思い出す。

動物的本能も、とにかく逃げろと警鐘を鳴らし続ける。


 でもまあ……いいんだ。

俺の奥さんだから……。


「ズヌゥゥゥ~、ブバァ~……ズヌゥゥゥ~、ブバァ~……」


 ………………なあ、これ……。


「ズヌゥゥゥ~、ブバァ~……ズヌゥゥゥ~、ブバァ~……」


 ………………いつまで続くんだ?

ご覧いただき、ありがとうございます。

もっとまともな再会をさせたかったんですが……(;´Д`)ナンデ?

もちろんユニコーン影虎は、ラビの側で寄り添う一生を過ごすんですが……(;´Д`)ナンデ?


次回はちゃんとした再会を……少なくとも人間同士でラブに繋がる再会を……ええ、恋愛相手として再会するのだけは間違いなく……もう半分くらいは話も作ってるんで……もうちょいシリアスな話になるはず……。

ちなみにちょい少し続きそうな予感が……。

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