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短編小説  作者: ぺぺぺまん
2/7

第二

私には何があるのだろう。


そう考え始めてから、苦悩しない日はない。


人にはあって、私にはない。そんなことばかりで気が滅入り続けている。


体力測定でだって1位になれない。テストでも100点なんてとったことも無い。いつもいつも、平凡だ。


なにか平凡でないこと、私一人にあるもの、1人にしかないものを探し続けてもう何年たつだろう。


その何年かで、私が平凡な理由もわかってきた。受動的である、というものだ。


受動的。何か人にやれと言われてからしかやらないもののことを言う。


なら能動的になればいい、やればいい。そんなことわかりきった事だった。でも、できることは何も無かった。


やろうとしたのだ。何か、何かと探して探して…でも、見つけられなかった。


平凡を嫌った平凡な私は、受動的に生きてくることしか出来なかった私は、何か自分の意思でやるということを、物心ついてからただの1度もやったことが無かった。


そうして人に言われてやることに慣れて、無責任という微温湯に浸かり続けて。自分からやることの恐ろしさを知らずに生きてきた。


だから、なのだろう。探しても、探しても。何も見つからなかった。当たり前だ。見つけようとしなかったのだから。


…だが、今私は転機に入っている。私が自分から何かをする千載一遇のチャンスが。


何故、と問われても何、と聞かれても分からない。が、絶対に何かが私に、私の元に来ている。


扉を開く。「能動」の扉を、今全力で開いている。疲れたと、辞めたい止めたいやめたいと叫ぶ体を押さえ付けて、開き続ける。


光が差し込んだ。私にしかないもの、作れないものの光が。私の前に煌々と輝いている。


やれる、私にだって。やれる。作れる。私にしか無いものを!


そして───────扉が──────開いた──────


やっぱり短いですね…まあ、そのうちかけるようになるでしょう

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