2-出会いの登校
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今から行くのは『リネオス高等学校』
ヨーロッパにある魔術師協会の何とかリネオスとか言う代表が融資したらしい
ここ日国でも僕たち特異者の保護や支援がしっかりしている学校だ
特異者というのは突然変異個体で親の髪が黒でも金色や赤色などと有り得ない遺伝している人の事をいう
DNAに共通の何かがあるらしく、子の髪が親と同じでも特異者の可能性はあるみたいだ
特異者と言っても別に特殊な力があるわけではないが他の子と髪色が違うそれだけで差別の条件には充分なのだろう
特異者が生まれ始めた頃は、殺されたり監禁されたりなど扱いが酷かったらしい
らしいと言うが、僕も日国に売り飛ばされた身なので事実なのだろう
他にもアルビノなども特異者の1種と言われ白兎が虐殺されたりした
日国はそんな扱いをされていた特異者を保護する国の1つだ
元は日本と呼ばれる国で日国と本国に分かれてしまったので、日本の半分ぐらいの国土しかないみたいだ
魔術師協会ってのはヨーロッパにおける特異者保護機関で、何でも魔術師の適正が高いという理由で保護をしているらしい
科学が発展したこの世界で魔術とか胡散臭いにも程があるが、日国にいる限り魔術師になる事はないと保証されている
◇
学校まではそこそこ距離はあるからモノレールを使って行きたいが、初日なので歩きにした。
「うん、遠い 明日からは絶対モノレール使おう!」
そんなことを考えつつ歩いてると声が聞こえた、近くに人は見えないから相当大きな声を出しているんだろう
段々と声が大きく聞こえやすくなっていく
「誰がー!そいつを止めてー!お願いー!」
声の主は女の人の様だ
どうせペットでも逃げ出したんだろう、気にしないでおこう
しかし、声は近くなり後から聞こえる
「そこの人ー!そいつを止めてー!」
周りには人が居ないから、あきらかに自分の事だ
仕方なく振り向くと、眩しいがそこにはスキンヘッドのごつい男の人と追いかける女の人が居た
なんだペットじゃないのか、スキンヘッドの手には女性物のバックが握られている、恐らくスリだろう
ここら辺は治安悪いのか?流石に止めないのはダメだろう、スキンヘッドとすれ違う時に足を引っ掛ける、
「避けられた!?」
足に当たった感触が無かったのでそう思ったが、スキンヘッドは転んだようだ
立ち上がろうとするスキンヘッドを体重を乗せて押さえつけバックを取る、そこにようやくたどり着いた女の人が息を切らしている
スキンヘッドから離れ、バックを渡す
「はい、これ」
「あ、ありがとう」
疲れているらしくその一言だけだった
スキンヘッドはバックを渡している間に逃げ出したみたいで、姿は見えなかった
「じゃあ、これで」
と一言いい学校へ行く
「えっ、ちょっと」
そんな言葉が聞こえたが、追いかけてこなかったので振り返らなかった
「あっ、」
少し歩き思い出した、さっきのスキンヘッド、朝ごはんを買ったコンビニに顔写真が貼ってあったような
実は凶悪犯とかで、スリを邪魔されたからといって、殺されたりしないよな?
少し間が空いてしまいましたが2話です。
次は早めに投稿できそうです、
読んで下さりありがとうございました。