表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トモダチに…  作者: 紫月
5/8

歩き出す

長らく放ったらかしですみません!!m(;∇;)m

私生活の方にも余裕が出来てきたので、更新再開します‼

良ければ読んでやって下さい!!!。:+((*´艸`))+:。

「ごめん……」

目元を赤く腫らして貴方は笑った。

あれから泣き続ける貴方を、抱き締めることも、撫でることも出来ずに、ただ握られた手を握り返すことしか出来なくて。たった数十分の時間が何時間にも思えた。

「落ち着いた?」

「ん…」

泣いた後だからか元気がないけど、少しスッキリした表情をしている。

「変わらないね、泣き顔も、その後の笑顔も」

麦茶を飲みながら小さく笑うと、貴方は悪戯な笑みを浮かべておどけたように笑う。

本当に、変わらない。

懐かしさと愛しさが、私の胸を締め付ける。

「そんな調子で大丈夫なの、アメリカ行き? そんな泣き虫なまんまじゃ行けないよ?」

疼く想いから気を逸らそうと何気なく言った言葉。大した意味はなかった。だけど…。

「行くよ」

きっぱりとした、貴方の言葉。不意に頭を殴られたような気分だった。そしてようやく思い知った。どれだけ貴方を、必要としていたのかを。

「…………」

「? どした?」

何も言わなくなった私を覗き込み、気遣う貴方。何でもないと笑った私を見つめて不服そうな顔をしている。

「本当に、何でもないから大丈夫だよ」

そう言って笑うと、少しだけ安心したような顔になり、

「そっか。じゃあ、言いたくなったら言ってね」

と笑った。昔からそう。泣き虫で、気の弱い所があるのに、人のことをよく見ていて、隠し事なんてすぐにバレた。全く、かなわないなぁ。

同じぐらい、私も貴方には敏感だった。機嫌や体調が悪いときも、思いを溜め込む癖なんかも、いつも一番に気付くのは私だった。今回の件もそう。些細な変化に気付いて私が問いただした。はじめは渋って言わなかったけれど、諦めずに訊き続けたら教えてくれた。アメリカ行きの話しがあること。それを断ろうとしてたこと。理由は『私を悲しませるから』。勿論すぐに却下した。私を理由に夢を諦めるなんて許さない、と。


その日から何度も何度も話し合って、ようやく貴方は頷いてくれて、アメリカに行って、夢を叶えると約束してくれた。

読んでくださってありがとうございます❗

あまりペースを乱さずに投稿できるようにしますので、最後までお付き合い下さい!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ