ハロウィン
優李ちゃん、一年生設定です。
時間的に、全くハロウィンじゃないんですけど、書き終えちゃったんで、投稿します。
どうも!優李です!
今日はハロウィンです!
梓先輩の提案により、梓先輩宅にお邪魔することになりました!
お菓子は持ち寄りで、チャリで集まります。
梓先輩宅の前には、色とりどりの自転車。
皆さん、趣味がいいですね。
梓「さて!皆さんお集まり頂きありがとう!おかしは持ってきたかな?」
皆「いぇーい!」
梓「机の上に出してね!」
わらわらとカバンから出てくるお菓子達。……手作り多くないですか?女子のみなさん、全員手作りですか!
てか、甘いモノばかりじゃないですか!……太っちゃいます。
梓「うぁー!みんな女子力高!」
琢磨「お前も手作りじゃん、コレ。カップケーキ、だろ?」
梓「じゃーね、男子のみなさん食べてみてよ。」
梓先輩が無理矢理男子部員にカップケーキを持たせました。
みなさん、しばし迷った後、仕方なく口の中へ……あれ?
咽せてます?
圭一「ごほっごほ!梓!お前!」
梓「ふっふっふー!気づいた?」
稔「気づいたー?じゃねーよ!」
一夜「梓姉……ヒドい。」
咲「……あ、辛子?」
梓「せーかいっ!」
女子のみんなが慌てて飲み物を取りに走りました。
栞「あー、口直しに、甘いものでも食べます?」
そう言った栞先輩が取り出したのは、チーズケーキだった。
うぁー!本格的!
菜穂「んー!超おいひーです!」
咲「私としおりん、二人で作ったんだよ!」
きゃあきゃあと盛り上がるみなさん。女子の喜ぶ姿は可愛いですな。
……梓先輩、琢磨先輩とラブラブなのは分かりましたから。
あーんとか止めてください。
星「千津、これ苦い。」
星くんが手に取っていたのは、微妙に焦げたクッキーでした。
千津「ご、ごめんなさい。作り直す時間、なくって……。」
優李「でも、千津が焦がすなんて、珍しいね?」
私が訊くと、菜穂がニタリと笑った。
菜穂「いや、あのね?お姉ちゃんってばセイセイからの電話に気をとられて、焼き時間間違っ……」
千津「うわぁああぁぁあ!菜穂っ言わないでって言ったでしょ!?」
星「……千津、可愛い////」
千津「えっ……////」
優李「リア充め…っ!」
優壱「優李は何も持ってこなかったのか?」
優李「いや、持ってきたけど。」
優壱「じゃあ、何で出さねーの?」
優李「いや、みんな女子力高いから、出しにくくなっちゃって。」
チーズケーキとか、私には作れない代物だ。ってか、作れるようなオーブンがない。
優壱「んー、甘いもん?オレ、チーズ苦手でさー?未だに口が辛子。」
苦笑してる優壱が少しかわいそうになったので、私はお手製デザートを取り出した。
優李「はい、どうぞ!」
梓「え?優李ちゃん、それ何?」
私が取り出したのは、タッパーに入った白い砂糖菓子だった。
優李「メレンゲ菓子です。卵白と砂糖で作るので、カロリーが気になりますが……。」
菜穂「おいしー!」
千津「ホントだ!綿飴みたい!」
あーあ、砂糖の塊だっつーのに。
優李「女子ウケはいいかもだけど、男子にはちょっと甘過ぎるよね。」
私は、もう一つの容器……結構大きめ…を取り出した。
優李「はい、どうぞ。」
早苗「お、プリン?」
竜「プリンって家で作れんの?」
優李「はい。意外と簡単ですよ?」
優壱「ん、旨いじゃん。優李って、意外と料理上手……?」
優李「失礼な。意外とは余計!私だって人並みには出来ます!」
早苗「ゆ、優李ちゃん!今度作り方教えて!」
優李「いいですけど……」
何故そんなに必死?
と思ったら、目線の先にはプリンを美味しそうに食べる竜先輩。
なる程、竜先輩は意外と甘党なんですね。
優李「じゃあ、今度教えますね。」
梓「よーし、ゲームやるぞー!」
皆「いぇーい!」
こうして、夜は更けていった。