プロローグ
この小説を開いて頂き、ありがとうございます。更新は遅めですが、ご愛読頂けるように奮闘する所存であります。
さてこのプロローグですが、前半の兄弟の話は読んで、後半は読み飛ばされましても十分お話は楽しんで頂けるかと思います。後々、物語内でも触れられる事ですので。
とは言え、この物語の鍵となるので、是非読んで頂きたいです。と言う事で、読んで下さい! 更新が亀なので、時間稼ぎにでも!←
では駄文ですが、お読み下さい!
※誤って短編でこのページを投稿してしまいました。改めて、連載作品として書いていきます。
「お兄ちゃーん。暇ぁ~!」
「そうだなぁ。あぁ、そういえば……」
一般的な住居の一部屋。2人の男女、兄と妹が暇を持て余していた。兄は何か暇つぶしになりそうな物が無いか考えていると、少し前に手に入れたあるゲームを思いだした。
「おー、これこれ。これで遊ぼうかー」
「それなーに? 楽しいモノ?」
「あぁ、きっと楽しいと思うぞ。良い暇つぶしになると思う」
兄はそう言いながら、ゲームの起動ボタンを押す。すると、部屋を光が覆い尽くした。これが長く短い物語の始まりである。
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人間が繁栄し、人と人とで資源を巡って争いが絶えない世界がある。些細な喧嘩、権力闘争。人が人を裏切り、人が人を傷つける。それを観察する者達は、刺激があり楽しんでいた。
そんな中、小さな村で起こった事件は観察する者達を興奮させた。一人の圧倒的力の持ち主が、その村を壊滅させたのだ。その時の村の人間の絶望した顔がたまらなかったのだ。
観察する者達はもう一度その顔をみる為に、新たな種族を作りだした。圧倒的な個体力を持っているソレは、人間達を絶望させるのに十分であった。
そして物語は急激に動き始めた。北の地からその圧倒的な個体力をもった魑魅魍魎が襲来してきたのである。人間は恐れを抱き、ソレらを”魔獣”と呼んだ。人間達は持ちし力でなんとか魔獣と戦っていたが、力の差は歴然であった。徐々に、人間はそのテリトリーを狭めていった。
だが力で劣る人間には、他にも武器があった。知恵である。人間達は強力な道具を作り、徐々に魔獣をも凌駕していく。観察する者達はこのままでは魔獣が危ういので、また新たな種族を作った。知識を持った魔獣である。
知識を持った魔獣(人型が多いため、人間は”魔人”と呼んだ)が、その他の魔獣に指示を送り始めるとたちまち人間達は対応し切れなくなっていく。そして遂に人間達は絶望に包まれ始めて来たのである。
しかし、此処でまた予想外な事が起こった。人間というのは個では力が少ないので、知恵を使って徒党を組む。魔人はどうだろうか? 固体で力を持ってる彼らは群れる事をむしろ嫌がり、それぞれが勝手に動き始めた。
また集団と固体との争いになった事。そして何より、魔人を個人の力で倒せる奇跡の子”勇者”が現れた事がきっかけに、人間はまた繁栄を取り戻し始めた。
せっかく作ったゲームを壊された観察する者達は、”勇者”の魂を世界から削除した。その後、人間達は衰退していったのだが、観察する者達は以前程興奮を感じなくなっていた。観察する者達は勇者の魅せた逆転劇に心を奪われてしまっていたのである。
観察する者達は世界を魔獣が現れる直前にまで戻し、一人だけスペックの違う個体の人間”英雄”を作った。魔人の方も一人の王を作り、弱い魔獣は強い魔獣に従う遺伝子を組み込んだ。
そして世界はまた動き始めたが、王の出来た魔人達の力は圧倒的で一人の人間がどうする事も出来なかったのである。何度世界を繰り返しても変わらない結果に、観察する者達は試行錯誤を始めた。
まず、英雄に前世界の記憶を残す事。ネタバレである。しかし、ネタバレがあろうとも無理ゲーは所詮無理ゲーであった。そこで観察する者達は英雄を一人増やす事にした。すると、難解であった所も易々と解決していった。しかし、また躓く所が出来た。
何度も世界をは繰り返され、英雄は10人になった。すると後1歩で英雄が、魔獣の王を倒す所まで来たのであった。それから何度も世界が繰り返されるが、後1歩が何度も続く。
世界はまたリセットされ、また一人の男が目を覚ます。彼は世界を時の牢獄から救えるのだろうか? 今はまだ分からない……。
どうでしたでしょうか? とは言え、まだプロローグ。感想なんて出せるか! って話ですよね。次ページから物語が始まります。主人公がどう進んで行くのか、見守ってあげて下さい。
感想を頂けたり、誤字発見等ありましたら、是非お願い致します。