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去年という風。

 今日は自分でもビックリするくらい寝た。

もう2005年になって自分の心の中で去年と今年の区切りをつけた。


去年は一言で言うといろんなことを考えさせられた一年だった。


元彼女の死……。


かなり落ち込んだ……。

こんなんじゃいけないと好きな人を見つけ、恋をした。でもふられた……。

いろいろ考えているうちにカウントダウンがテレビ聞こえた。


「なんだかんだで忘れることが出来ない一年だったな……。」



そうじゃない。忘れちゃいけないんだ。

あいつのこと………。

あいつと僕は溢れるくらい恋をした。

高校三年のあの夏を……。

僕は一生忘れない。


こんなん言ってて区切りがついたって言えるのだろうか……。

まぁ……いっか。


フフッと笑って僕はバイクのエンジンをかけ、またがった。

目を閉じると……。


まだ……。


浮かんでくる……。


君が僕の後ろで必死にしがみついてる姿が……。


浮かんでくるよ。


君に見せなかった涙も今じゃ……。

僕は強がったいた……。

君の前で……。


僕は弱い人間なんだ……。

でも涙なんて見せられなかった。


今、天国で笑ってるよね?

この姿が僕なんだ。


いや違う……。

この姿も僕なんだ。


ずっと見ていてほしい。


これからの僕を……。


これからの物語を……。 

「君が見てて退屈しない人生にするから。」



そして僕はアクセルを回した。

君が後ろに乗っている感覚がした。


そして僕は走りだした。


去年という風に押され、今年という未来に向かって。

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