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一瞬のやすらぎ。

しばらく休んでいましたがこれからまた再開するのでよろしくお願いします。


「五分で来いって言ったのにおせぇなぁ〜〜!」



僕は桜井さんの指示どうりファーストフードの駐輪場で待っていた。


ハァ〜〜〜。


今日で何回ため息ついただろう。

初めて人の死を見てしまったショックは大きかった。

人が死ぬってあっけないんだなぁ……。

残された人って辛いんだなぁ……。


いろいろ考えてしまう。


「あれっ?……なんだ?」


地面にキラッと光る物が落ちていた。


「ネックレス……か。」



とりあえずポケットに入れた。

落ちているものは何でも拾う。小さい頃からのくせだ。


そして10分たった。


「おせぇ!」



僕はだんだんイラついてきた。元から待つことは嫌いだった。

友達だったらもう帰っているはずだ。

でもバイトの先輩じゃ……そうはいかない。

しばらくすると僕の近くでなにか探し物をしている女の子がいた。

中学生………高校生くらいだろうか……。

キョロキョロと必死で探し物をしている。

あっそうか!ネックレスか!

僕は女の子の近くに行き、

「これ?探してるの?」

僕はネックレスを差出しながら言った。


「あっ!これです。ありがとうこざいます!」



その女の子はまりで人が変わったような笑顔で言った。

その笑顔が印象的だった。

「そこに落ちてたよ。」



「拾ってくれたんですか?本当にありがとう!」



ニコニコしながら喋ってる。

「見つかってよかったね。」


「うん!ねぇ食事でも行きませんか?お礼におごりますよっ!」



いきなりなんだ?最近の若い子はすごいねぇ〜〜。


「えっ?いや……、そんなん悪いから…。」



「お礼ですから。行きませんか?」



う〜〜ん……。

桜井さんとの約束あるし……。

それに……。

そんな気分じゃなかった。家でじっとしていたい。そんな気分だった。


「バイトの先輩待ってるから。」


僕は断った。


「え〜〜〜!………じゃ私も待つ。」



「ハァ??」



変な子!って思った。 でもこの明るさは嫌いじゃなかった。


「もうすぐくるんですか?」


「君………。名前は?」



なんでだろう?急に名前が聞きたくなった。


「えっ?私?船津忍!」



「ふぅ〜〜ん!」



「なにその反応!」



「いやべつに……。」



「じゃ……あなたの名前はなんですか?」



そう聞かれたその時。


「良樹ぃ〜〜!待ったかぁ??」



「あっ!桜井さん!遅いっすよ。」



「あれっ?友達?」



「いや、今すこし話してて……。」



「そっか。じゃ行くぞ!」


と言って桜井さんは歩きだした。


「あっ!ちょっと!」



僕がそう言っても桜井さんは止まらない。

あいかわらずマイペースな人だ。

僕は船津忍の所に駆け寄って

「ありがとねっ!一緒に待っててくれて!」



「もう言っちゃうの?んで名前は?」



「清水良樹!」



「良樹!早くしろ!」


桜井さんに呼ばれた。


「じゃ!」



「うん!じゃあね!」



僕は桜井さんの所に走って行った。


気がつかないうちにすこしだけ元気を取り戻していた。


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