失恋ドライブ。
「そうかぁ〜〜。ダメだったんだぁ……。」
武に結果を話した。
中村さんから連絡がこなくて、僕の初恋は静かに終わったことを………。
電話で話した。
「今、暇?」
いきなり聞いてきた。
「え……。暇だけど…。」
「じゃバイクで走りにいかない?」
今は夜の11時……。外は寒いしあんまり出掛けたくはなかったけど……。
一人でじっとしているのは嫌だった。
いろいろ考えてしまうのに耐えられなかった。
「いいよ!」
「じゃ今から行くから!」
「分かった!」
少しは気分が晴れるかもな……。
初めての失恋でかなり落ち込んでいた……。
こんなに切ない気持ちは今まで体験したことがなかった……。
ため息しかでなぃ……。
その時。
ブォォォオン!
「あっ。きた!」
急いでドアを開けた。
「おう!行くぞぉ!!」
「わかった……。」
「あからさまに落ち込むなって!!走りに行けばスッキリするから!」
武は昔からの親友だ。
おまえのことはなんでも分かりっていつも言われてる。
僕も武のことは顔を見たら大体わかる。
親友ってそんなもんだ。
「とりあえず行くぞ!」
「おう!」
嘘の明るさを演じてる自分がいた。
ブォォォオン!ブォォォオン!
僕達は走りだした。
なんの意味もないけれど………。
走っている時はすべてを忘れられる。
この冷たい風がその時はなんだか気持ちがよかった。
武が僕に気をつかってくれていることに気付いた。
落ち込んでいる僕を誘ってくれているんだから。
嬉しかった……。
感謝する…………。
そしてこのドライブを断るべきだったと後で思った。
僕はこのドライブを一生後悔することになる。
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