四つ葉のクローバー。
最近一人での行動が多くなってる。
一人でバイクで走ったり、考え事したり……。
友達と騒いでる時は楽しいし、今まで気にしていたこととか全部忘れられる。
でもそれは一瞬で……。
一人になった時は悩んで、考え込んでしまう。
「結局、ここに来ちゃうんだな……。」
あの場所……。
君と二人で笑ってたこの場所……。
二人で自転車二人乗りで学校に向かっている途中で、
「今日、学校サボっちゃお!」
君が明るい声で話す。
「またぁ?学校は大丈夫なの?テスト前だろ?」
「いいの!今日は天気がいいから!いこっ!いつもの場所!」
「わかったよ。明日はちゃんと学校行けよ!」
「はぁい!良樹!早く!早く!!」
「わかってるって!焦るなぁ!」
いつもこんな感じでこの場所にきてしまう。
ついたら僕はタバコを吸ってのんびりして、君は地面にうずくまってあれを探してる。
しばらくすると……。
「あったぁ〜〜!!」
嬉しそうな顔をしながらこっちに走ってくる。
「良樹!見て!見て!!」
両手で大事そうに持ってきた物を僕に見せる。
「四つ葉のクローバー!」
「お〜!よくみつけたなぁ!すごい!すごい!!」
「これ、良樹にあげるね!」
ありがとうっと一言言うと僕はクローバーをノートの間にいれる。
これで三つ目だ!
「持ってると幸せになれるんだよ!」
飛び上がりそうな笑顔で僕に言った。
その後、すこし不安そうな顔をして、
「幸せですか?」
いつも聞いてくる。
僕はすこし照れながら、
「幸せです。」
その言葉を聞いて君はニコっと笑った。
その後、優しくキスをした。
「私もっ!」
「楽しかったよな?」
その僕の問い掛けに答えてくれる君は、いない。
もうこの世界にはいない。
君は僕と別れて、旅立った。
自殺した……。
あんなことがなければ………。




