◆一日目◇
【読者の皆様へ】
本作を開いていただき、ありがとうございます。
※本作は現代で広がりつつある「置き配」を題材にした、ノンストップ・サイコホラーです。
前作『置き配』—あなたが頼んでいない荷物—の続編です。前作を読んでから本作を読んでいただくと、面白さが倍増します。
※主人公が追い詰められる過程で不快に感じる言動・描写が含まれます(物語上の演出です)。
※暴力・残酷描写を含むため、R15想定でお読みください。
※全9話、完結済みです。初回のみ2話を21時公開します。翌日の3話目からは1話ずつ、毎日22時に更新予約を設定しています。
差出人が自分で、宛先が自分の荷物が届いたら、あなたはどうしますか?
謎の置き配、あなたの玄関にも届くかもしれません。
寝る前のひととき、あるいは夜更けの読書のお供になれれば幸いです。
◆一日目◇
コンビニの店長兼オーナーの持田燈二十九歳は、その日も夜勤をアルバイトに任せて帰宅していた。
遅くまで営業しているスーパーで買い物を済ませ、自宅マンションの廊下を歩いていると、自室の玄関の前に荷物が置いてあるのが目についた。
最近ネットで何かを買ったか思い出そうとするが、心当たりはない。
荷物を手に取って送り状を見ると、差出人と宛名が自分になっていた。当然、自分で自分宛に荷物を出した記憶はない。
不審な荷物を手にして、心当たりを探すが、特に思い出せることは何もなかった。
玄関の鍵を開けて部屋へ入り、テーブルへ荷物を置いた。スマートフォンを取り出し、ネットストアの買い物履歴を確認したが、注文した履歴はなかった。
自分宛の自分の荷物……警察へ届ける前に中身を確認しても問題ないと判断して箱を開けた。
箱の中にはレジで接客をしている自分の写真が入っていた。
盗撮……しかも、犯人は自宅まで知っている。すぐに写真を箱に戻して警察へ向かった。
警察では事情を訊くだけで、現時点でできることはないと言われた。『何か進展があったらまた来てください』と言われ、その日は帰宅した。
人生で味わったことのない恐怖が、心に影を落としていた。
布団の中で毎日来るお客の顔を思い出して、こんなことをする可能性があるお客を探った。
思い当たるお客の顔は浮かばない。現状、迷惑客はいなかった。
読んでいただきありがとうございました。
(全9話、完結まで予約投稿済みです)
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